今が生死

今が生死

2021.03.14
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カテゴリ: 学習

今山梨総合医学会が県医師会館でリモートで行われている。最初の山縣先生の特別講演を聴いた後いくつかの一般公演を聴いてまだ学会は続いているが一旦退室してブログを書き始めた。
リモート学会は直接会場まで行かなくて済むし、聴きたい演題だけ聞いて後は家で休憩していてもよくて便利なものだなと思った。
学会の開催に先立ち全体の優秀演題2題と研修医の優秀演題2題が発表になった。プログラムを見ると90%以上の殆どが山梨大学病院医師の発表だったのに優秀演題2題は開業医と県立病院医師の演題で大学病院医師の発表ではなかった。研修医の2題も民間病院の研修医であった。圧倒的な症例数と多数の人材を擁する大学病院がゼロとは審査員に民間病院を育成する思惑が働いたのかとも思ったが意外な結果で、大学でなくても開業医でも民間病院でもやる気さえあれば立派な研究が出来るものだと思った。
山縣先生の講演は「新型コロナとワクチンについて」であった。先生はワクチン一般の副作用を管理する国の委員にもなっている山梨大学の社会医学(公衆衛生)の教授で新型コロナについてもきめ細かく研究しており分かりやすい講演であった。
ウイルスは絶えず変異するもので変異しながら感染力は増しても人間に害が少ないものに変わっていくものなので変異株が発見されたからからといって驚いたり怖がったりするものではないが、変異株で死亡率が増したという報告もあり、油断はできない。感染拡大の予想パターンは北大から京大に移った西浦先生についてその拡大予想が外れたことを批判するのは間違っているが発表の仕方には問題があったと思うと述べていた。私も計算式をそのまま発表していたずらに国民に不安を広げた懸念があったと思っていた。山梨では緊急事態宣言がいい時期に解除された。東京などはまた感染者数が増加しており解除のタイミングがつかめていない。このままずるずると緊急事態をずっと続けることになってしまうかもしれない。むしろ緊急事態宣言よりきめ細かく3密対策を徹底する方がよいと述べていた。
ワクチンの副作用についてはアナフィラキシーショックがアメリカの10倍にもなっていて大問題のように取り上げられているが最近のアメリカの論文でアメリカでも最初日本と同じくらいの接種人数の時はほぼ同数の副作用症例があったがその後莫大な症例数になった時には副作用は1/10になっていたことを考えると初期段階でのバイアスがかかっていた可能性もある。また副作用があった人は殆ど看護師さんで職場環境との関連も調べているとのことだった。ワクチンは痛みや発熱などの副作用が殆どの人に見られているが数日で消失しており、アナフィラキシーショックの人達もアドレナリン製剤であるエピペンで回復しており心配ないと思われると述べていた。良い講演が聴けてよかったと思う。





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Last updated  2022.01.10 09:18:24
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