今が生死

今が生死

2021.05.01
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カテゴリ: テレビ番組


浪花千栄子をモデルにした朝ドラ「おちょやん」の今週分は主人公千代が道頓堀喜劇で苦楽を共にしてきた夫一平が新人の劇団員と浮気して子供が出来たことで絶望の果てに芝居を止めて消息不明になってから1年後に物語は動き出した。
命をすり減らしながら共に喜劇に尽くしてきた一平に裏切られ、もう役者は金輪際しないと心に決めて社会の裏側でひっそりと暮らしていたがラジオのホームコメディ「お父さんはお人好し」の母親役に誘いがかかったのである。父親役の花菱アチャコが戦争中防空壕で千代に会ったことが忘れられず行方不明だった千代を探し出してくれるようにNHKのスッタッフにお願して捜索してもらった結果京都に住んでいたことが分かったのだ。
アチャコや脚本家の熱心な誘いで「もう役者は止めたので」と断り続けていた千代が考え抜いた末にお引き受けすることになりそのラジオドラマがスタートした。その後についてはそのドラマが大評判で映画にもなりその後舞台やテレビなどでも大活躍の大スターになった。
アチャコが熱心に誘ってくれても一平の事や自分にできるだろうかとの不安もあって最初はけんもほろろに断っていたが、思い切ってOKしたことでその後の人生は大きく開いていった。
芝居を又始めれば嫌でも一平のことを思い出すので芝居は絶対やらないと決めていたがそんなことは吹き飛ばしてしまうような目をみはるような大活躍に繋がっていった。
千代は不幸な生い立ちだった。幼い時に母親に死なれどうしょうもない父親に育てられていたがその父親が後妻を貰ったが身重の後妻と折り合いが悪く追い出されるように奉公に出された。奉公先で必死で貯めたお金は父親がむしり取っていく。人間の屑のような父親だと思うがよく千代のような気立ての子供が生まれたものだと思う。そのような不幸な生い立ちの千代だが一平と結婚し離婚がなければ家庭劇の団長の妻として役者の面倒を見ながらそれなりの人生を送ったのではないかと思う。
ところが全く予期しなかった一平が浮気して子供まで出来てしまって失意のどん底に突き落とされた。そのままだったらとんでもない父親やだらしない夫と関わり不幸な一生で終わったかも知れない。しかし花菱アチャコに声をかけてもらい予想もしなかった大舞台で活躍することになり本当に良かったと思う。
自分の努力もさることながら他人の援助などがキッカケで大きく人生が開けることもあるものだなと思った。





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Last updated  2021.05.01 17:50:11
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