今が生死

今が生死

2021.07.06
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テーマ: lリハビリ(82)
カテゴリ: 健康
私は今リハビリテーション病院に勤めている。高齢の患者さんが多く、つまずいて転んだり、尻餅ついたりして大腿骨頸部骨折や腰椎圧迫骨折した患者さんや脳梗塞、脳出血後の麻痺患者さんのリハビリが主である。
昔は高齢になりつまずいて転ぶと殆どが大腿骨の頸部が骨折しており、歩けないので寝たきりになり、ボケが進行して廃人になって終末を迎える人が多かったが、今では骨折するとすぐ人工骨頭挿入などの手術をして翌日には車いす乗車などのリハビリを開始してスケジュールにそって様々な訓練を行って機能回復を図り、元通り歩けるようになって退院している。
機能訓練には国家資格のPT(理学療法士)、OT(作業療法士)ST(言語聴覚士)が当たってくれている。
PTは主として運動や器具を使って身体の機能回復を図り、OTは台所動作や物干し動作、入浴動作、書字、読書などの指導を行い、STは嚥下機能検査や嚥下機能訓練などを行う人達である。骨折するような高齢者は殆どが認知機能障害があり、糖尿病などの内科的疾患を持っている人もおり、それらを総合して月に一回 PT, OT, ST、医師、看護師、ケースワーカー等でカンファレンスを行いながら治療方針を決めている。
大腿骨頸部骨折などは原則3か月、脳血管障害は原則6か月の入院リハビリが国で決めた保険診療期間として認められている。概ねその期間内によくなって退院していく患者さんが多いが、中にはその期間が過ぎても入院治療の必要な患者さんがたまにいる。その場合保険診療のカバー率が下がり、病院が不足分を補填しなければならず赤字になってしまうので退院や転院を患者さんにお願いすることもある。
高齢になると筋力が衰え、機能が衰えてしまうがPT,OT,STなどの専門セラピストによる指導で筋力を少しづつつけて機能の回復が出来ているのだと思う。
私たち一般人も高齢になると機能が衰え姿勢が悪くなったり歩行障害や体動困難を起こしたりするが、専門のセラピストの指導を受ければ筋力が向上して姿勢が良くなったり体動がスムースに出来るようになるかもしれないと思った。





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Last updated  2021.07.06 13:18:21
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Re:リハビリテーションは確かに効果がある(07/06)  
kkkdc796 さん
私は今リハビリテーション病院に勤めている。高齢の患者さんが多く、つまずいて転んだり、尻餅ついたりして大腿骨頸部骨折や腰椎圧迫骨折した患者さんや脳梗塞、脳出血後の麻痺患者さんのリハビリが主である。
昔は高齢になりつまずいて転ぶと殆どが大腿骨の頸部が骨折しており、歩けないので寝たきりになり、ボケが進行して廃人になって終末を迎える人が多かったが、今では骨折するとすぐ人工骨頭挿入などの手術をして翌日には車いす乗車などのリハビリを開始してスケジュールにそって様々な訓練を行って機能回復を図り、元通り歩けるようになって退院している。
●医学のシンポは凄いと思います。こけても寝たきりにさせない治療は凄いと思います。医師たちの努力が実っている良いお話ですね。
予防医学こそ国は本気で取り組む責任がありますね。
医師会、製薬会社、厚生省の利権の構造が強く予防医学は敵ぐらいに思っている。情けない抵抗勢力の厚い壁です。この利権の壁を打ち破らない限り黎明は見えません。 (2021.07.06 15:14:00)

医学は目を見張るような進歩をしているがコロナでは完全な敗北  
楽天星no1  さん
kkkdc796さんへ

[医学の進歩は凄いと思います。こけても寝たきりにさせない治療は凄いと思います]

私が医師になって間もない頃国立病院に勤務して大勢の患者さんを受け持っていた時は骨折があってもすぐ手術してもらえずやっと手術してもらってもその後安静を保つために何日間も寝たきりにさせられており、その後に歩く練習を始めても既に固まってしまっていて歩けるようになった人は殆どいなかったと思います。その反省から、手術法の進歩もありますが、骨折後すぐ手術、手術後直ぐリハビリの手順で歩ける人が増えたのだと思います。
胆石、胆のう炎の手術もかっては一か月以上入院しなくてはなりませんでしたが今は腹腔鏡下手術で4~5日で退院できるようになりました。他にも随分進歩した医学はありますが、今度の新型コロナでは相手のなすがままで逃げまどい完全な敗北で情けなく思い申し訳なく思っています。 (2021.07.06 18:50:00)

Re:リハビリテーションは確かに効果がある(07/06)  
高齢者の骨折はよく聞きます。
治療とリハビリは、現代では医師だけではなく、多くの専門家が寄与しているのがよく判りました。
特に寝たきりの原因に、背骨の骨折が有ると聞きました。これだけにはなりたく無いものと思ってます。
 その原因になる、つまずきや、転倒でも、骨折しないのは、筋力であると思ってます。筋肉を鍛える事は、骨折などの老化防止になると思ってます。
 最近は、疲労骨折なるものも、よく聞きます。
これはよく判りませんが、筋力では、カバーできないのでしょうね。 (2021.07.06 20:31:08)

疲労骨折について  
楽天星no1  さん
ケイサン9574さんへ

「骨折の原因になる、つまずきや、転倒でも、骨折しないのは、筋力であると思ってます。筋肉を鍛える事は、骨折などの老化防止になると思ってます。最近は、疲労骨折なるものも、よく聞きます。
これはよく判りませんが、筋力では、カバーできないのでしょうね」

通常の骨折は筋力がなくなったために起こることが多く、筋力を鍛えることが骨折の予防になることはおっしゃる通りだと思います。
しかし疲労骨折は目に見える骨折はなく、繰り返しての荷重やねじれ、圧排などによって目に見えない小さな傷が出来てそれが積み重なったものです。放っておくと重症化して手術しなければならなくなることもあります。これはスポーツ選手に多い病態で治療は休養です。予防はその骨に過重負担かからないようにトレーニング方法を変えることだと思います。
(2021.07.06 21:24:18)

Re:リハビリテーションは確かに効果がある(07/06)  
moto,jc  さん
おはようございます
機能訓練の国家資格も細かく別れているですね もしかしたら将来あたしもお世話になるかもしれません (2021.07.06 21:41:10)

こんばんは!(#^.^#)  
 車いすの家内も昨年、車いすから滑り落ちて​右大腿骨頚部骨折
呼吸困難になり救急車で運ばれ救急病院に入院! 
 1ヶ月と少し入院するも骨折手術できず、転院した病院でも手術またできず
3回目の手術でやっと工骨頭挿入手術でき、リハビリ等を受けながら3カ月後やっと退院! 合計4カ月半の入院生活でした。
寝たきりになるかもなんて救急病院では言われましたが、何とか自宅で生活できるように!
ただトイレがひとりで行けず介護が必ず必要ですが頑張っています!
(2021.07.06 21:58:18)

やる気を起こさせることが最も大事  
楽天星no1  さん
moto,jcさんへ

「機能訓練の国家資格も細かく別れているですね」

細かく分かれていますが重複しているところもありPTとOTは合体してもいいように思いますがそれぞれ専門職として誇りを持っているんで合体は難しいかも知れません。
ところで機能訓練士がどんなに一生懸命になっても本人がやる気がなければどうすることも出来ません。やる気を起こさせることが最初に最も大切なことだと思います。
(2021.07.06 22:45:08)

Re:こんばんは!(#^.^#)(07/06)  
楽天星no1  さん
だいちゃん0204さんへ

「寝たきりになるかもなんて救急病院では言われましたが、何とか自宅で生活できるように!
ただトイレがひとりで行けず介護が必ず必要ですが頑張っています!」

寝たきりにならなかったのはだいちゃんのお陰だと思います。大ちゃんは
PT,OT,看護師、看護助手のすることを一人で行っており一人4役です。大したもんです。中でも一番大変なのは病院では看護助手がしている下の世話です。よくやっています。共倒れになってもいけないのでいつかは施設などにお世話になることも考えた方が良いと思います。 (2021.07.06 22:54:35)

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