今が生死

今が生死

2022.11.23
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テーマ: 宗教(29)
カテゴリ: 世界平和
最高の本に巡り会いました。元インドネシア大統領ワヒド氏と創価学会名誉会長池田大作氏の対談『平和の哲学 寛容の智慧』を読みました。
対談の最後の方でのワヒド研究所のイエニー・ワヒド所長(ワヒド氏の娘)の言葉が印象的でした。
「ワヒド研究所の主な任務はイスラムの教えに本来備わっている平和的なイメージをイスラムの教えの中核として位置付けることです。今、世界ではイスラムについて原理主義的な動きが主流のように見られ、テロや暴力の宗教といったイメージで受け止められがちです。そうではなく平和的メッセージこそイスラムの教えの中核にあるものであると正しく位置づけ直していくことです」
その言葉通り、私もイスラムはテロや暴力の宗教だと思っていましたが、この本を読んで、本当は平和の宗教なのだと言うことをインドネシアのワヒド博士が対談で言っていることで救われました。この本の全編に流れる寛容の精神は、不寛容の極にあると思っていたイスラムにもあるのだと知り嬉しくなりました。
またイスラムは女性蔑視、女性の教育を妨げている国が多いですが、90%以上がイスラム教のインドネシアでは女性教育者カルティニに国家独立英雄の称号を授け、女性の教育や権利拡大に努力していました。カルティニは、女性こそ人間の福祉を向上させる上で最も助けになることが出来る、とする不動の信念を持っており、「私が普遍化したいと思う理想は、生きとし生きるものの権利と感情を尊重することです。余儀ないことであれ、どうであれ、他人を傷つけたり苦しめたりすることは遠ざけるべきです」と男であれ女であれ、差別なく尊い生命を守ろうとする深い慈愛の心が伝わってきました。
不明の至りでイスラムというと男性専制、女性抑圧の国ばかりかと思っていましたが、インドネシアのような国もあり、イスラムを見直しました。イスラムも仏教もキリスト教もヒンズーもその他の宗教も他を尊敬しあい、寛容の精神で協力しあって、平和で幸せな地球を構築してもらいたいと思いました。イスラムに対する偏見を正してくれた素晴らしい本だと思いました。





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Last updated  2022.11.23 20:59:55
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