今が生死

今が生死

2024.01.19
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カテゴリ: 健康
ヒガンバナの葉の時期、周囲は寒さで全て枯れているがこのヒガンバナだけは瑞々しい葉を茂らせている。

今患者さん家族への病状説明が終わったところである。病気になる前は80歳の患者さんと70歳代の奥さんの二人で暮らしていた。娘さんは遠くに嫁いでいる。近々に退院期限が迫っていて自宅に帰るか施設を探すかで話し合った。
患者さんは白血球が減ってしまう骨髄の病気で感染に罹りやすくなり、腸炎になったり肺炎になったり腎盂炎になったりして高熱を繰り返していた。今度も重い肺炎で40度の熱が続き、回復は難しいと思われていたが、メロペンという抗生物質が奏功して熱が下がり、酸素吸入もしないで済むようになり、食事も食べられるようになって車いすで色々なところにも移動できるようになった。トイレにも行けるが自分で大小便をすることはできない。おむつで対応するのがいいだろうということになっていた。
看護師が「奥さんおむつ交換できますか」「お風呂に入れてやれますか」と聞いていた。奥さんも糖尿病や心不全があり、体が弱いとのことで介護で奥さんも倒れてしまうことを心配して施設入所を勧めていた。しかしご主人は絶対家に帰ることを主張しており、施設入所はまず受け入れてくれないとのことだった。それなら自宅退院して入浴などはデイサービスに行って入れてもらうようにしたらいいと思ってそのように話したら今までもそういうことがあったがデーサービスは絶対行かないと言って入浴やトイレ、体の清拭は奥さんの仕事で大変だったとのことである。そこで私に役割が回ってきた。
ご主人が絶対家に帰ると言っているなら、私(医師)が患者さんに「どうしても自宅に帰りたいなら、デーサービスとかヘルパーさんを活用するようにしなさい。そうでないと自宅には帰れません」と何度もかなり強い口調で言って下さいと頼まれた。
お安い御用だが、ご主人はそれを了解したふりをして、実際にはどこにも行かず奥さんにそっくり面倒を見てもらうことになったら奥さんの健康が心配だ。毎日の回診の中で、そこだけは必ず守ってくれるように話していくつもりである。





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Last updated  2024.01.19 17:12:37
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Re:自宅退院か施設に入るか、自宅退院の場合は条件がある(01/19)  
かんぼう さん
今患者さん家族への病状説明が終わったところである。病気になる前は80歳の患者さんと70歳代の奥さんの二人で暮らしていた。娘さんは遠くに嫁いでいる。近々に退院期限が迫っていて自宅に帰るか施設を探すかで話し合った。今度も重い肺炎で40度の熱が続き、回復は難しいと思われていたが、メロペンという抗生物質が奏功して熱が下がり、酸素吸入もしないで済むようになり、食事も食べられるようになって車いすで色々なところにも移動できるようになった。トイレにも行けるが自分で大小便をすることはできない。おむつで対応するのがいいだろうということになっていた。
◎ヒガンバナの葉の時期、周囲は寒さで全て枯れているがこのヒガンバナだけは瑞々しい葉を茂らせている。春咲く準備をしていますね。
自宅でお世話する介護体制も大切な病院の仕事のサポートですね。 (2024.01.19 18:10:15)

Re:自宅退院か施設に入るか、自宅退院の場合は条件がある(01/19)  
moto,jc  さん
おはようございます

奥さんも高齢で体調が優れないようなので施設に入所するのが良いのでは?と思いますね (2024.01.19 22:22:54)

彼岸花のことと法華経に1000年ごとの賞味期限があるのかについて  
楽天星no1  さん
かんぼうさんへ

彼岸花は春になるとこの青々とした葉は枯れて地表には跡形もなくなくなります。その代わり春には他の草花が様々に繁茂して花が咲いてにぎやかなので彼岸花が無くなっても誰も困りません。しかし冬の寒い時には皆枯れて誰もいないので彼岸花だけ緑で頑張りました。そして秋のお彼岸の頃それまで何もなかった地表にいきなり花芽が出てきていきなり真っ赤な花を咲かせます。この時は花だけで葉はありません。今の寒い冬には葉だけで花のかけらもありません。葉の時期と花の時期がしっかり分かれている花だと思います。

昨日のブログにコメント頂き、法華経には1000年ごとに賞味期限があることを知っているか?とご質問頂いたのでその質問に答える形で私のつたない知識で回答させて頂いたのでお読み頂ければ幸甚です。 (2024.01.19 22:35:11)

介護してくれる人のことをまず考える  
楽天星no1 さん
moto,jcさんへ

奥さんは高齢と言ってもまだ70歳代ですが持病があるので実際は施設に入ってもらった方が助かりますが、ご主人が納得してくれないみたいです。
ケースバイケースで対応していくしかないと思いますが、まずお互いを思いやることが第一だと思います。私も同じ立場になったら施設は嫌だ、デーサービスは嫌だなどと言い出すかもしれず、介護してくれる人のことをまず考えなくてはいけないなと思っています。それはなかなか難しいことかもしれませんが自分が我慢して相手のことを考えられるような人間になれたらいいなと思っています。 (2024.01.19 22:48:19)

Re:彼岸花のことと法華経に1000年ごとの賞味期限があるのかについて(01/19)  
かんぼう さん
楽天星no1さんへ
●読ませていただきます。お手数をお掛けして申し訳ありません。
(2024.01.20 08:06:27)

おはようございます! (#^.^#)  
なかなか難しい問題ですね! ( *´艸`)
やはりご自宅に帰れるのが一番でしょう! デイに通えヘルパーさんを上手く活用できるのなら自宅介護も出来るでしょうネ。
我家内はデイにも通えなくなり(身体の清拭だけではなくやはり風呂に入れてあげたい!)
褥瘡の手当もあり仕方なく施設入所させた経緯もあります。( 一一)
介護される方も大変でしょうネ。それも人それぞれの考え方や体力努力愛力?でしょうが?
それが人生ですが、年をとるって色々なことが起こって大変!どう乗り切って行けるか?ですね。 
ヒガンバナ、すごい! 凄いですね! 色々な花がありますね。 (#^.^#) (2024.01.20 09:27:10)

Re:おはようございます! (#^.^#)(01/19)  
楽天星no1  さん
だいちゃん0204さんへ

このケースは男女がだいちゃんと逆になっており、患者さんが何があっても絶対家に帰ると言っていました。だいちゃんのケースでは奥さんは家に帰りたいけれど自分の体の状態や旦那さんに負担がかかると思って口に出さなかったみたいですね。
自宅介護の現状は老老介護が多く、患者さんにとっても介護者にとっても惨めな事例が多いので、退院後施設に入れることになれば病院でリハビリや介護をしてきた我々は安心します。しかし稀ですがだいちゃんのように、自分の生活は全て患者さんの介護に捧げてもよいと考えている人もおり、褥瘡が治ったら自宅に迎え入れてやるのが一番いいと思います。今入居している施設は大変良い所でありがたいと思いますが、奥さんは本心ではいつも一緒に暮らしたいと思っているようなので、自宅に迎えるのが一番良いと思います。 (2024.01.20 14:04:13)

Re:彼岸花のことと法華経に1000年ごとの賞味期限があるのかについて(01/19)  
かんぼう さん
楽天星no1さんへ
再度追伸です。
◎20日付で補足のメールをしています。開いて読んで私の質問の趣旨を読み取っていただければ幸いです。
声聞、縁覚の知識人は頭がよくてこうして法華経を読破しますが末法の御本仏の地涌の菩薩の棟梁の折伏の慈悲の民衆救済の尊い心が欠落です。
こういう書物をかく人が地涌の菩薩の心を身に付ければ鬼に金棒ですね。 (2024.01.21 09:54:26)

了解しました。  
楽天星no1  さん
かんぼうさんへ

了解しました。ありがとうございました。
(2024.01.21 10:50:05)

法華経に1000年ごとの賞味期限があることについて  
楽天星no1  さん
かんぼうさんへ

そのことについてはかんぼうさんは正法、像法、末法について言われたのだと後になって気が付きました。末法には地涌の菩薩が出現して法を広める必要があり、その末法のご本仏が日蓮大聖人である。ということを言いたかったのだと思いました。
しかし法華経の中には池田法華経にも、植木法華経にもそのことは書いてありませんでした。法華経は想像もできないような未来に渡って効力があり、いかなる人間をもいついかなる時でも仏にする力があることが書いてあり法華経に賞味期限があるはずがありません。法華経に効力期間があるというのは後世の人が考えたことであり、日蓮大聖人以外にも効力期限について言及している人は大勢います。しかしその根拠はいずれも曖昧です。日蓮大聖人だけが法華経の従地湧品を身読して、自らを民衆救済のための地涌の菩薩として位置付けるために末法を明言したのだと思います。他の人は誰も末法の意味が分からないで何となく法華経の効力消滅の時期を述べていただけでとるに足らないと思います。 (2024.01.21 13:47:28)

Re:法華経に1000年ごとの賞味期限があることについて(01/19)  
かんぼう さん
楽天星no1さんへ
他の人は誰も末法の意味が分からないで何となく法華経の効力消滅の時期を述べていただけでとるに足らないと思います
◎貴方はとんでもない誤りをしています。
物事にはすべて時があります。自然界の生き物、植物等も季節の時が来たら花が咲きます。これが森羅万象の営みです。
仏教の正法時代の1000年。像法時代の仏堂崇拝に効力の有る1000年。末法の万年というように地涌の菩薩の棟梁の御本仏が出現して万民救済の法を説く。時を理解することが大切です。 (2024.01.21 16:50:52)

法華経と時についてー教期時国抄から学ぶ  
楽天星no1  さん
かんぼうさんへ

法華経は無限の過去から無限の未来について説いています。しかし宇宙の銀河系にしろ太陽や地球にしろ学者は寿命があると言っていますが何万年も何万光年も先の話で1000年や2000年の話ではありません。私も教期時国抄を学びました。大聖人が配流の地である伊豆で41歳の時著された御書です。

教法流布の先後があり、仏教を広める者は必ずこの五綱を知って弘通すべきであると仰せられています。その五綱によって末法弘通の大法が明瞭になると説かれその法こそ法華経であると説かれました。そこでその法華経とはどのようなものなのかと池田先生の「法華経の智慧」を読み、植木先生の「ほんとうの法華経」を読みましたら法華経とは人間の尺度で測れる物でなく、時については無限だと知りました。大聖人が言われた時は法を広める時を知る必要があるということでしたが、大聖人も法華経における時は無限だということはご存じだったと思います。 (2024.01.21 19:22:07)

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