今が生死

今が生死

2026.05.23
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カテゴリ: 世界平和
ラベンダー
文化連情報5月号に山形大学医学部の中西淑美さんがトランプ大統領と18-19世紀に人間の理解、感情、社会制度を体系的に発展させた知的運動であるスコットランド啓蒙の中心者アダム・スミスとの比較について書いていた。アダム・スミスは「道徳感情論」と「国富論」を書いており、前者は人間がいかにして道徳的になるかを論じた本であり、後者は世界はどのようにしたら豊かになれるかを論じた本である。其の2冊の本を通じて国富論で描かれる経済人は道徳感情論で説かれた共感や公平な観察者の視点を持った人間でなければならないと論じている。
トランプ氏の関税などの経済政策や軍事外交政策、移民対策などを近代経済学の父と言われるスミスの考えと照らし合わせて詳しく述べていた。全てを述べると長くなってしまうので移民、国境問題について紹介させて頂く。トランプ氏の移民抑制政策は「自国民の安全と職を守る」という排他的なエゴに基づくが、スミスの思想では共感が大事になる。人間は他者の苦しみや喜びに共鳴する本能(Sympathy)を持っており、これは本来国境を越える普遍的なものであり、物理的、心理的、に近いものにより強く共感する同心円状の共感も認めていた。トランプ氏的エゴは「自分達の利益が最大化されるなら、他国の窮状や移民の権利は2の次である」との考えだが、スミス的道徳では「もし自分がその移民だったら、あるいはその貿易相手国だったらこの政策を正義と感じるかと自問する必要がある」と相手国との共生を第一に考える必要があると述べていた。人類は進歩していると信じられてきたがスミスの時代より3世紀後に逆にかなり退化しており、反省、修整していく必要があると思われた。





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Last updated  2026.05.23 22:38:22
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Re:トランプ氏とアダム・スミスの比較、人間は他者の苦しみや喜びに共鳴する本能を持っている(05/23)  
かいぼう さん
文化連情報5月号に山形大学医学部の中西淑美さんがトランプ大統領と18-19世紀に人間の理解、感情、社会制度を体系的に発展させた知的運動であるスコットランド啓蒙の中心者アダム・スミスとの比較について書いていた。アダム・スミスは「道徳感情論」と「国富論」を書いており、前者は人間がいかにして道徳的になるかを論じた本であり、後者は世界はどのようにしたら豊かになれるかを論じた本である。
〇ラベンダーの季節ですね。いい花ですね。
中西医師はいいものをまとめていますね。スミスを基調に聡明な論文ですね。まったく同感です。 (2026.05.24 07:34:27)

おはようございます!(^_-)-☆  
トランプは自己中心主義、自己愛性パーソナリティ障害だなんても言われていますね。
ラベンダーもお庭に咲いていますか? ホンと沢山の花を育てて居られびっくり! 関心! 凄いなぁ~! (2026.05.24 08:22:08)

アダム・スミスの「国富論」  
楽天星no1  さん
かいぼうさんへ

「アダム・スミスを基調に聡明な論文ですね。まったく同感です」

アダム・スミスの「国富論」どこかで聞いたような気がしました。学校の授業で聞いたのか受験勉強の時の暗記項目だったのか忘れましたが、名前だけは憶えていました。中西さんはよく読まれて内容の一部を紹介して下さいましたが、私も一度読んでみたいと思いました。300年前に人間とは何か、社会とは何か、国家とは何か、科学とは何か、国を富ませるとはどういうことか、等を真剣に考える人達がいたのだなと思いました。
アダム・スミスはスコットランド啓蒙運動の一員でしたので、スコットランド啓蒙そのものについても勉強してみたいと思いました。 (2026.05.24 09:39:54)

その国の方向性や外交姿勢などは大統領だけでなく国民の知的レベルや共感力が関係する  
楽天星no1  さん
だいちゃん0204さんへ

「トランプ氏は自己中心主義、自己愛性パーソナリティ障害だなんても言われていますね」

トランプ氏は現在79歳、この年齢での世界的活動はかなり大変になってきていると思います。でもそのご活動が世界のため、人類のために役立っていると思っているのは自分だけで、アダム・スミスのいう第3者の眼でみたら世界を混乱に陥れている張本人のように見えます。だいちゃんの言われる自己中心主義、自己愛性パーソナリティ障害かも知れません。しかしそのような人を大統領に選ぶアメリカ国民にも責任があります。どこの国についてもいえることですが、その国の方向性や外交姿勢などはその国の元首や大統領、首相などの人間性に左右されることが多いですが、国民そのものの知的レベルや判断力、思いやりの心なども大きく影響していると思っています。アメリカはトランプ氏のような人が大統領で困ったものだ、可哀そうだと思う前に、選挙の時の対応、世界に対して責任ある日本人としての誇りと思いやり、日々の暮らしの充実に向けての自分でできることの挑戦などが必要ではないかと思います。 (2026.05.24 10:17:22)

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