Thought kept in corrugated paper




「ジャックモールは、リュカとクラウスの双子と出逢えたらよかったのに。」
そう言った彼女の言葉が一時たりとも頭から離れない。
しかし、事実、人生というのはどうしようもないことがあるのだ。
ぼくらが生み落とされるずっと前から用意されていることがあるのだ。
彼女に打ち明けると、
「まぁ!貴方はすっかり諦めてしまっていることがあるっていうのね!ところであなた、いくつになった?どうして、いつからそんなに年寄り染みた考え方をするようになったのかしら。」

ぼくは思い出した。
サリンジャーやらブコウスキーやら太宰の書物をダンボールにすっかりまとめてしまったことを。


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