万事適当

< 新しい記事

新着記事一覧(全7229件)

過去の記事 >

2010年04月09日

コンピュータからの挑戦状

テーマ：将棋について(1326)

カテゴリ：将棋

第68期名人戦七番勝負 第1局が昨日から始まった。と言う訳で、日本将棋連盟のサイトに情報を取りに行って、たまたまコンピュータからの挑戦状のコンテンツを発見した。
情報処理学会 （ 白鳥則郎会長 ）の挑戦に、 日本将棋連盟 （ 米長邦雄会長 ）が受けて立つ。“プロ代表”は 清水市代女流二冠 。日進月歩のソフトにプロがどう戦うのか。３年ぶりのプロ対ソフト戦が今秋、実現するという。このニュースは、４月２日の朝日新聞で知っていたが、その 挑戦状と返答がふるっている 。
まずは社団法人情報処理学会からの挑戦状

社団法人　日本将棋連盟　会長　米長邦雄　殿
コンピュータ将棋を作り始めてから苦節三十五年修行に継ぐ修行　研鑽に継ぐ研鑽を行い漸くにして名人に伍する力ありと情報処理学会が認める迄に強いコンピュータ将棋を完成いたしました
茲に社団法人　日本将棋連盟に挑戦するものであります

平成二十二年四月二日
社団法人　情報処理学会
会長　白鳥則郎

それに対する米長邦雄会長からの返答

社団法人情報処理学会　会長　白鳥則郎　殿
挑戦状確かに承りました　いい度胸をしていると　その不遜な態度に感服仕った次第　女流棋士会も誕生して三十五年　奇しくも同年であります　今回は初戦相手を女流棋界の第一人者清水市代に決定しました　全ての対局運営は女流棋士会ファンクラブ駒桜が執り行うように委嘱いたします

平成二十二年四月二日
社団法人　日本将棋連盟
会長　米長邦雄

「 名人に伍する 力あり」と「いい度胸をしていると　その 不遜な態度に感服 仕った」かよ。 どちらも自信満々 じゃん。今から対局が楽しみである♪
３年前、負けはしたが中盤まで、かなりの苦戦を 渡辺龍王 に強いたコンピュータ将棋。今回はどんなソフト、どんなマシンで挑むのか興味が湧く。早速ゴ～グルで調べてみた。

対局では、複数のソフトを疎結合で並列計算させ、それらの意見を集約して次の一手を決める合議アルゴリズムを使う予定。「GPS将棋」「Bonanza」「激指」「YSS」「TACOS」「柿木将棋」などから、実験をもとに最適な組み合わせを採用する。合議より単独が強ければ単独の可能性もあるという
　計算機には、東京大学、京都大学、筑波大学などの並列処理大規模計算機環境のグリッドを使う方向。バックアップとして、Xeonマシンを複数並列につないだ環境も整備する予定だ。プログラムと計算機は、対戦1カ月前までに決定する。

ソフトもマシンも大掛かりじゃないの。まさに コンピュータ将棋のドリームチーム の感がある。ポイントは 最適な組み合わせを採用する人のセンス だな。ドリームチームとは言え、寄せ集めなので、最適な組み合わせと思っていたところが、思わぬ綻びがあったりして、失着を指すような事が起こり得たりする。最終的にどんな組み合わせで対局する事になるかな？

拙者も人間なので 清水市代女流二冠 持ちで見る事になるが・・・コンピュータが人間に勝つところも見てみたいような気がする。(笑)