#2 Force of nature アルバム中,出だしがかっこいい唯一の曲.ゆっくりとメロディが変わっていく.尊大で渋いのに,不思議に明るい感じで最後を締めて,しかもありきたりじゃなくて,じつにいい.#5#9のように極端に単純な曲を除けば,曲中のバランスがダントツに良い.歌っていて,あ,今格好悪い,歌いづらいな,という所がない.
#9 She is love/ #5 Songbird 単純なアコースティックナンバー.2曲ともちょっと軽くて,名作といえるもんじゃないけど,良質の小品だし,気に入ってる.
#6 Little by little 今は好きだけど,出だしの陰気なメロディが格好悪いし,歌いづらい.サビの部分は,ボンジョヴィ的なかっこわるさを連想させ,一瞬拒否反応を示しました.今は平気.
STANDING ON THE SHOULDER OF GIANTS(4th)
やはり,好きなアルバムです.リスクを承知で新機軸に打って出た気概があって,どきどきしました.全体を覆う雰囲気がかっこいい.ジャケも大好きです.疲れきった夕方にシャワーを浴びてるとき,無心に楽しく茶碗を洗っているとき,鼻を突いて出るのは #3 Who feels love? と, #5 Little James.人生はうんざりするような作業を死ぬほど繰り返さないといけないけど,それは幸せなことかも知れないと思えました.Gas Panic!,Roll It Over の2曲が五つ星です.
BE HERE NOW(3rd) わたしはこのアルバムがオアシスの全盛期だと思っています.重たいといわれていますが,苦もなくすらっと通して聴けます.ましてや,暗いとかいう意見に至っては,なんのことでしょう,感覚的に理解できません.ぎらぎら輝いているようにしか感じられません.隅から隅まで.大好きです.この作品を全肯定しています.
D'you Know What I Mean? ビートルズ云々を抜きにして,オアシスにぞっこん惚れ込んだ最初の曲.CD買う金がなかなか入らなくて,ほとんどこの曲だけ,20回くらい試聴しました.
All Around The World 前作と同じような壮大な曲で終わらせていて,にくい.親しみやすくてチャーミングなメロディだもんだから,このアルバムの曲として最もよく口ずさんだものです.
(WHAT'S THE STORY) MONING GLORY?(2nd)
一曲一曲はすばらしい.でも初めから通して聴くと,Hey Now! と Cast No Shadow の間のどこかで聴き疲れてしまい,通して聴くことができない.
三本柱の屋台骨(#3 Live Forever, #6 Supersonic, #10 Slide Away)がこの世紀のパビリオンをがっちりと支えてます. そして入口と出口を Rock'n'Roll Star と Married with Children が引き締めています.こうなれば間に何が挟まろうともたいした問題ではありません.全体が似通った雰囲気に裏打ちされていて,ファーストアルバムのマジックとはこうしたものかと不思議な気分になります.ジャケットの風景が内容とぴったりの色合いに滲んでいます.
★★★☆☆ #01 Rock'n'Roll Star 楽しそうなリアムの声がすべてを物語ってる.人生はくそったれなことばかし起きるけど,それでも生きる価値はあるって(アラン・シリトー『長距離走者の孤独』).
★☆☆☆☆ #02 Shakermaker 声きらい.
★★★★☆ #03 Live Forever これまたリアムの声がいかにも気持ち良さそうに響いてて,若々しくて眩しい.これ以上シンプルにすると小ぢんまりしそうだし,これ以上手を加えると冗長になりそうだし,オアシスの身の丈にしっくり合った,会心の曲という感じです.
★★☆☆☆ #04 Up In The Sky 好みの,かっこいい曲なのですが,やや単調で,後半飽きがちです.
★★★☆☆ #05 Columbia 大好きです.あまり名曲という感じではありませんし,単調な曲ですが,なぜか飽きません.こういうノリがオアシスにぴったりなのでしょう.雰囲気でてます.
★★★★☆ #10 Slide Away 爽快さと強さとペーソスとが同居している.のちに完全なバラードとして "Don't Go Away" として焼き直しされているけど,この曲はあくまで,若者の勢いと悩みとが,むき出しでごろんと放り出されていて,素敵なのです.
★★★★★ #11 Married With Children 絶品で完璧で100点.ノエルの声だと勘違いをしてしまったくらい,とても柔らかい声.これは,形式的には,アコースティックな小品だけど,とんでもない.私にとって,このアルバムで一番重要な曲です.いつ聴いても,何回聴いても,印象が変わらなくて,絶対的な美しさを感じます.