「桃を買う。」



7月の終わりのうるさいほど照りつける陽の光
うるさい蝉の音
うるさいほどの汗
みずみずしい桃。

甘い匂いに引き寄せられ
入った店のクーラー
うるさい蝉の音
みずみずしい桃。

ちょっとした贅沢
たまにはいいんじゃない?

ちょっと大き目のピンク色を一つ手にとり
僕はちょっとはにかんでレジへと向かう
やさしい手触り
みずみずしい桃

みんなで食べる大きなスイカもいいけれど
独り占め
小さな 小さな その やわらかさ

買い物袋を手に下げて
またちょっとはにかんで自転車をこぐ
178円のちょっとした贅沢
ほんのささいな 小さなハッピー

冷蔵庫の奥深くへ
誰にも秘密 
ギンギンに冷やして 冷やして
照りつける太陽
みずみずしい桃を
一人で食べよう


2001/07/24


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平和ですね。

平和。

こういうのをちょっとした幸せっていうんでしょうね。


なんのごまかしもないことばですが、

僕的には僕自身のこんな、

恥ずかしながら平和な一面、

好きだったりします。


僕は完璧でいたくありません。

日曜日の深夜、中田選手の特集番組があって見てたのですが、

彼が桃を買って店から出てきて、手の上で丸いピンク色の桃を弄んでいたら

さぞかしスタイリッシュなことでしょう。

でも僕はそんな自分を望んでいません。

自分がそんなキャラではないことを重々承知していますし。


かっこよさより、ちょっとした間抜けさや情けなさのほうが、

時として幸せだったりするものです。


僕は。

端正な顔で整った言葉をプレゼンテーションするよりも、

はにかみながらとぼけたこと言って笑ってるほうが、

好きです。

04,06,22


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