『オールオーバー』



午後3時の夕立のワルツにつられ
僕は夢の中へ
目覚めると
強烈な赤い光が
東の窓から差し込んでいた

呼んでる
何かが
強烈な赤い閃光が
大きな塊となって
僕に何かを訴えかける。

急いで・・
服を着替えて僕は急いで外へ飛び出す
けど
もうそこには
赤い光はなく
漆青の空が広がっていた

遅すぎた
オールオーバー。
すべては終わり。

あの光を探して
僕は当てもなく自転車をこぐ
赤い光は
ただの赤い丸となって
西の空に浮かんでいた

わけもなく立ち寄ったコンビニ
昼に買ったのと同じ炭酸を買い
好きではない味のポテトチップスを買い
帰り道

コンタクトも忘れ飛び出した僕の眼には
前を走る楽しげな女子高生達のうしろ姿も
コンビニのおばさんの顔も
川沿いを散歩する子犬と飼い主の表情も
西の赤い空も
すべてがぼやける

オールオーバー

青い空もどんどん薄暗く
狭い部屋に戻った僕は
おととい作ったカレーを温める
冷蔵庫の奥深くに隠しておいた
半分になった桃は
無情に冷えていた

蝉の音だけ
真夏と変わらず


2001/07/24


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うーん。詩というかなんというか…


僕は目覚めるとこの赤い光と雨が差す窓の外の風景に出くわすことが、年に1度くらいあります。

決まって僕はそういう日は昼寝をしているわけで…

雨になると眠くなる。のでしょうか。。。

たしかに規則正しい雨の音はある種の催眠性があるような気がします。

暗示のように…


僕はその「赤」を見ると外に出ないわけにはいかなくなります。

雨だから、本当は嫌なんだけど、衝動、でしょうか。

霧雨なら最高なんだけど、決まってどしゃぶりなんですね。


「赤」が過ぎると僕はものすごい喪失感に打ちひしがれます。

暗い青ほど落ち込むものはない。

そうしてやがて僕は2度目の眠りに落ち…

翌日には、元気です。


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