読書生活

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4歳後半(初めての診断)



自力で「自閉症」を調べるうち、Hにも思い当たる症状が
つぎつぎ出てきて、
最初は「まさか、ちがうよね?」と思っていたが、
「これはやっぱり間違いなさそうだ・・」と
夫と共に受け入れる気持ちになってゆく。

それでも、やはり素人なので
どう接したらHにとっていいのか、はっきりわからず
迷いながらすごす。

やっと4月に療育センターで初診察。
医者と面談をして、様子を診てもらい、
「言語と心理の検査をして、はっきりした診断はその後」と
言われる。
また待たされるのか、とがっくりした。
その後の検査はわりとすぐ2週間以内には行われたものの、
2度目の医者の診察が結局2ヵ月後になる。
なぜこんなに時間がかかるのか・・!?
一人に対して時間をかけるから、というのはわかるが、
それにしても待たせすぎだと思う。
親は不安ではちきれそうだというのに。

そして、6月の診断は、
これまたはっきりは言われない。
知能に大きな遅れはないのだが、言語の遅れが大きく、
総合すると3歳半レベルになる、という。
知能指数は、これもまだ小さいので断定はできないが、
IQ79なので、知的障害はないだろうというボーダーライン。
(IQ70以下は知的遅れがあると判断される)
診断名は「高機能自閉症とアスペルガー症候群のまんなかくらい」
というあいまいなもの。

はっきりと診断がしにくいのも、自閉症の特徴なので、
仕方がない。
成長にともなって、変わることもある。
知能指数も、自閉症児は本当はできるものを
気分でやらなかったりすることもあるので、
確かかどうかわからない。

診察のときや、言語、心理の検査の時も、
「こういうふうに接してあげると、意思の疎通がとりやすい」とか
いうアドバイスはたくさんもらえる。
「いずれ成長していきます」という励ましも、
とてもありがたい。
「なにか不安なことは?」と聞かれたときは
不安だらけで何を言うべきなのか、思わず絶句してしまった。

今後も定期的に心理のカウンセリングは受けられるので、
心強い。


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