かわせみどんのためらい



かわせみどんは八夕の親とも言うべき翡翠原石が届いた時、本当にこの石で作るの?って正直思ったそうです。と、言うのも今まで何度か作成途中に石目から割れた経験をしているためだったのです。

確かに石の色合いは中々なものでした。しかし、そう言わせるくらいに石目が多く、どこを利用しても石目を外す事ができないような原石だったのです。

今年、あるネットショップで『このままが一番美しい』と言うタイトルの高価な原石を購入し、削ったところ二束三文の石になってしまったと言う手痛い思いを経験していたので、これもそうならないか?このままで飾って置く方がこの翡翠のためにもbkopalさんのためにも良いのではないかと、かわせみどんは躊躇したそうです。

しかし、この石を勾玉に!と言う思いがきっとあるのだし、加工については石目を少し強調してどのような物を作れば良いのか聞いて見るだけしたそうです。

その回答は最大級。ぎょぎょ!えっ!昔の自分見たい!って思ったそうです。

勾玉を作り出して間もない頃、重厚長大タイプで石目を気にせず作っていた事が頭をよぎったようです。

この時点で割れるべきして割れたのか?石と付き合って、未来を暗示するような出来事と遭遇したり、制作した品がそれを一番欲しがっている人の元へ渡ったり、石には意思があるのでは?と、かわせみどんは感じるようになったようです。


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