Happybirthday!より愛を込めて

さよなら、欅 庭のケヤキの木を伐採しました。



 当時、小さな庭ですが、枝ぶりの美しい季節を感じる木が欲しいとオーダーしました。

その結果”けやき”を植えてもらいました。

残念ながら庭木の知識は無知でした。

 春には新芽の清々しい緑のまなざして私たちを見つめてくれました

夏には折り重なる葉が、強い日差しを遮ってくれました。

木陰の涼しさをも運んでくれました。

2階の窓から、枝振りがちょうど寝室の目隠しになっています。

疲れを癒してくれます。ベッドに寝そべると木々の葉が揺れているのを楽しんでいました。

真夏は蝉がうるさいくらい。

でも、すごく贅沢なひとときだと思います。

我が家の猫も、この木が好きでした。
そよそよと揺れる小枝を見ながら、外の世界を知らないにゃんこが、しっぽをふりふり戯れていましす。
木陰からばさばさばさっと鳥達が飛び立つのを威嚇していたようです。
猫の本能ですね。


時折、珍しい小鳥達が枝にとまって一休み。
美しい声を響かせていました。

しかし、台風の季節はヒヤヒヤものでした。

近くの電話線に引っかかり始めた時には、どうか無事に台風が通り過ぎます様に。。と。

秋は葉の色をかえて、短い期間紅葉を楽しめます。

その後は、枯れ葉の季節となりお掃除がたいへんです。

落ち葉拾いは大変ですが、庭の土と混ぜて天然の腐葉土です。

きっと冬支度、この木の下にはたくさんの虫達が冬を越すのでしょう。

冬には冬の枝振りで。葉を全て落とし。次なる命を蓄えて冬を越します。

やがて来る春の暖かい南風が来る事を感じながら。

この期間、私は”木”たちを尊敬します。

4月に咲く桜も誰もこの姿を美しいとは言いません。

エネルギーを蓄えて、冬の北風を耐え忍んでこそ美しい花を咲かせているのですね。

わずか1週間の花の香りを私たちに香らせてくれるために。

木は偉大です。

春夏秋冬。このケヤキに守られて生活していました。

ちょっと大きくなりすぎました。

植えるところを間違ったようでした。

プロの庭師さんに植えてもらったのですがね。笑!

華奢な3本立ちが今では、7本8本に増えて大地にしっかり根を張っています。

本当このままでは家の基礎に影響が出るのもここ数年でしょう。

その間枝達は、天へ天へ向けて成長して行きます。

ここが広い公園だったらよかったね。

残念ながら、ある方とのご縁と申しましょうか.この木とさよならする決心を持ちました。

今も雀が小枝で遊んでいます。
木を切るのは忍びない。この言葉もお友達からいただきました。まさしく、忍びない...と思うのです。

15年間。

いろんな事があって、この木は全部見守っていてくれた。

そんな気がします。

例えば子供達が私に怒られて、家を出たものの行くあてもなく、この木の下で家に入ろうかやめようか。

迷った事もあるんじゃないかな?

お子様の夏場のビニールプールの時は日陰にこの木の下が絶好のバカンススペースでした。

来春にはそれぞれ、息子も上京してこの家を出て行きます。帰って来た時に木がないのは寂しい。

その後多くの花を植えてみましょう。

ガーデニングは得意ではありませんが、ケヤキの供養と思ってたくさんの花を植えてみましょう。


私に降り掛かっている 大きな決断もこの木が教えてくれたような気がします。

現状にこだわらずに 状況を変えても前に進む。一つのものにこだわらない。

これだけ悩んで伐採を決意したのですから。

むしろ、木が教えてくれたような気がします。

多くの事をここには書きませんが、この一週間”ケヤキの木”から 学びました。

お掃除のときある生徒が私に聞きました?この世界で一番えらいのは人間?

植物じゃない?って私は答えました。

人類は偉大だけれども、植物にはかないません。私はそう思うのです。

今一つの木を失っても、いつまでもこの地球上にたくさんの緑が存在する事を願います。

大げさなぐらいたくさんの事を考えました。

これほど私たちにとって大事な木だったのです。

なくして、なくなろうとして初めてわかったものの大切さですね

それまではこんなに大きくなって行く木さえ、気付かずに忙しく過ごした事にも反省。

これからはゆっくりといろんな事を広く見て進まねばと思います。生い茂っていた頃のケヤキ



明日業者の方に御電話しようと思います。11月5日

小鳥達のさえずる木の下で。


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