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昨日も最高気温が38度超えの京都
11時半ごろミサを終えて夫さんと帰り道を急いでいたところ、ケーキ屋さんの前のベンチに腰掛けている父に出会った。もちろん彼もミサに与っての帰り。
「暑いからな ちょっと休憩」 ...
みれば帽子も被っていない。あらあらここから父の家までたぶんまだ1km弱ぐらいはある。
「タクシーで帰ろうか? だいぶ暑くなってきてるよ」
「いやいや 歩いて帰りたいんや」
そうか・・・ じゃぁ
まずは持っていた塩分糖分補給用のタブレットを舐めてもらって、お茶を飲んでもらって、それから日傘に入ってもらって一緒に歩き出した。
父は一時杖をついていたが、今はもう使っていない。ゆっくりした歩みながらしっかりバランスを取って歩いてくれる。
時折「思っていたより暑いなぁ」とつぶやきながら、でも「今日はこの風があるから良いわ」と大通りの南から吹き上げてくるさらっとした風を堪能しているようだった。
暑さに弱い私は、このゆっくりな歩みで父の家までに行くなんて、途方もない大事業に思えてしまうのに、父はちっとも「まだ遠いな」なんて言わない。並木の木陰をできるだけ通りながら何100メートルか進んだらちょっと休憩。
「この木陰が格別や」
とうとう父の家の手前のスーパーまで辿り着いたので、私は自分が使っていた濡れた綿のスカーフを父の首に巻いて、利幸さんに日傘を渡して
「そんならさっちゃんはここで買い物するから、あとは夫さんと一緒におうちまで行ってね」
「うん ありがとう 助かったわ」
残り100m。 夫さんは買い物が終わらぬ間にスーパーまで帰ってきた。
御年95歳半ばの父は、こうして自分の毎日を味わい尽くしている。
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