不思議の泉

不思議の泉

7.森の朗読会

7.森の朗読会



あおい、ああおい満月。
青いしらべ、キラハラハラリすべりおり。
夜のしじまの光る波。

森の広場は、はにかんで。そっと顔をあげ。
月の投げキッス、うけました。


森の広場_

若い物書きが、うさぎ屋に案内されて、会場の森の広場に着いたときには、
すでに、たくさんある客席はうまっていました。


クマ ^(。)^ キツネ ^。^ ヘビ ~<°========―

ネズミ <^= )~ ハト (^◇^) フクロウ @@

ネコの親子 (=⌒_⌒=) (=^~^=) アヒル (^△^)

ヤギ ⌒@_@⌒  ウサギ ^(-。-)^ クモ _m(・_・)m_  etc.


若い物書きは、広場を一望できる特別席に案内されました。

「どうぞごゆっくりお楽しみくださいませ。」

そういうと、うさぎ屋は、、紗なり、、紗なり、、と舞台袖のほうへ。


広場を囲む、モミの大木たち。
    青い月に深々と照らされ。。。
舞台下手には、タイサンボク。
    白い大輪たからかに咲きあふれ。。。
舞台上手には、ホウノキ。
    白い芳香ひろやかに咲きほこり。。。


梟の(バッサバサ 羽ばたきの直線はモミから、ホオノキへ。
しずやかなる漣は客席を波動し、歓喜の声を喚起してひろがり。


「諸君!年に1度の青い満月だ。大いに詠おうではないか。
   『メタモルフォーゼ』
 齢(よわい)を重ねしこの梟からの本年のお題でR!」



  うをぉー!!!(湧き上がる  うをぉー!!!(湧き上がる  うをぉー!!!
       うをぉー!!! (湧き上がる  うをぉー!!! (湧き上がる
     うをぉー!!! (湧き上がる  うをぉー!!! (湧き上がる
うをぉー!!!(湧き上がる  うをぉー!!!(湧き上がる  うをぉー!!!
    うをぉー!!!(湧き上がる  うをぉー!!!(湧き上がる  うをぉー!!!


「本年の幕開けは、青虫さんでR!」


  うをぉー!!!(湧き上がる  うをぉー!!!(湧き上がる  うをぉー!!!
       うをぉー!!! (湧き上がる  うをぉー!!! (湧き上がる
     うをぉー!!! (湧き上がる  うをぉー!!! (湧き上がる
うをぉー!!!(湧き上がる  うをぉー!!!(湧き上がる  うをぉー!!!
    うをぉー!!!(湧き上がる  うをぉー!!!(湧き上がる  うをぉー!!!


「ご一同のご静聴を願うものでR!」


  しっーー。。。(静まり返る  しっーー。。。(静まり返る  しっーー。。。
       しっーー。。。 (静まり返る  しっーー。。。 (静まり返る
     しっーー。。。 (静まり返る  しっーー。。。 (静まり返る
しっーー。。。(静まり返る  しっーー。。。(静まり返る  しっーー。。。
    しっーー。。。(静まり返る  しっーー。。。(静まり返る  しっーー。。。




【青虫による『メタモルフォーゼ』】


わたしは光の蝶。
輝く蝶。
ルピナスの七色、光の塔。
蟻も、飛蝗(ばった)も、わたしの羽ばたきを憧れて。

なのに、なぜ。。

翳の青虫に変わってしまったの、わたし。
風はもう春の音楽ではないのね。
鳥が、雀蜂が、わたしを狙ってる。
見つからないよう息を潜めて暮らさなくてわ。

でも、…わたしは、あなたに出会った。
( あなたに 愛されて。
もうすぐ。。

わたし、羽化するわ。
こんどは光の蝶ではなくて、ま ぼろしの蝶。
光りも、翳りも、闇すらも、、飛ぶ蝶。
人はわたしの姿は見ないわ。

だって、ま ぼろし。。

わ た しの、羽ばたきは、こ とば。
わ た しは、あなたの心の、詩 その も の。

わたしは、あなたの心に、いきつづける。
ずっと…。





  うをぉー!!!(湧き上がる  うをぉー!!!(湧き上がる  うをぉー!!!
       うをぉー!!! (湧き上がる  うをぉー!!! (湧き上がる
     うをぉー!!! (湧き上がる  うをぉー!!! (湧き上がる
うをぉー!!!(湧き上がる  うをぉー!!!(湧き上がる  うをぉー!!!
    うをぉー!!!(湧き上がる  うをぉー!!!(湧き上がる  うをぉー!!!


「次なるゲストは、柘榴(ざくろ)さんでR!」


  うをぉー!!!(湧き上がる  うをぉー!!!(湧き上がる  うをぉー!!!
       うをぉー!!! (湧き上がる  うをぉー!!! (湧き上がる
     うをぉー!!! (湧き上がる  うをぉー!!! (湧き上がる
うをぉー!!!(湧き上がる  うをぉー!!!(湧き上がる  うをぉー!!!
    うをぉー!!!(湧き上がる  うをぉー!!!(湧き上がる  うをぉー!!!


「ご一同のご静聴を願うものでR!」


  しっーー。。。(静まり返る  しっーー。。。(静まり返る  しっーー。。。
       しっーー。。。 (静まり返る  しっーー。。。 (静まり返る
     しっーー。。。 (静まり返る  しっーー。。。 (静まり返る
しっーー。。。(静まり返る  しっーー。。。(静まり返る  しっーー。。。
    しっーー。。。(静まり返る  しっーー。。。(静まり返る  しっーー。。。




【柘榴(ざくろ)による『メタモルフォーゼ』】


いたいけな遊び心を厭われ甚ぶられて末に
賽の河原に石をつむ

つめばくずされ泣く童子(わらしこ)幾人
ひとりふたりと指をおる

おりに囲うてうわべばかりの親身づら

づらした舌だす嘲わらいの人世の鬼が
彼岸の縁(ふち)へと児をさらう

さらえば教えに鬼子母神の喩えあり

ありあまる業(ごう)もきょうを限りと啓く
祈子慕人の慈母ごころ

こころいれかえ生まれ変わりて人の親にと希う
幼子の掌合わせいたいけなり





  うをぉー!!!(湧き上がる  うをぉー!!!(湧き上がる  うをぉー!!!
       うをぉー!!! (湧き上がる  うをぉー!!! (湧き上がる
     うをぉー!!! (湧き上がる  うをぉー!!! (湧き上がる
うをぉー!!!(湧き上がる  うをぉー!!!(湧き上がる  うをぉー!!!
    うをぉー!!!(湧き上がる  うをぉー!!!(湧き上がる  うをぉー!!!







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