不思議の泉

不思議の泉

9.森の朗読ジャムセッショ

9.森の朗読ジャムセッション



大きな 〈 バッサバサ、 梟の羽音。
若い物書きにちかづいて。

「初にお目にかかる。進行役の、ウォッホン、梟の爺であります。
 森の朗読会、お客人にはお楽しみいただけていますかな。
 この後に、恒例の出し物が控えておりましてな。
 森の朗読ジャムセッション。
 そもそもこれが始められたのは言い伝えでは…」

梟の熱い薀蓄(うんちく)は、長い休憩時間を独り占めして続きました。
森の知恵者、気難しく鋭い眼光・・・、
イメージとは裏腹な、陽気なオシャベリに引き込まれ。

「…本年は、こちらのお美しいうさぎ屋さんとイケメンの銀狼さんに
 朗読ジャムセッションをお願いしておりましてな、ウォッホホ。
 おっと、時間ですな。
 うさぎ屋さん、よろしく頼みましたぞ。
 では、お客人、とくとお楽しみくだされ。さらば!」

、、紗なり、、紗なり、、

うさぎ屋は、「朗読が終わりましてから後に。」と舞台袖へ。






舞台中央にはケヤキの大切り株が据えられて。
腰掛ける朗読者。
それは
   紫露草の絵柄の薄青地の着物は、、美兎。
   赤い革のズボンに黒いTシャツは、、美狼。
そして
舞台下手のタイサンボク_ヴァイオリン弾きの白鷺。
舞台上手のホオノキ_進行役の梟の爺。






「諸君!ついに恒例の、朗読ジャムセッションでR!
本年は、うさぎ屋さんと銀狼さんの『メタモルフォーゼ』でR!
 うさぎ屋さんの青い声と銀狼さんの赤い声、堪能しようではないか!」



  うをぉー!!!(湧き上がる  うをぉー!!!(湧き上がる  うをぉー!!!
       うをぉー!!! (湧き上がる  うをぉー!!! (湧き上がる
     うをぉー!!! (湧き上がる  うをぉー!!! (湧き上がる
うをぉー!!!(湧き上がる  うをぉー!!!(湧き上がる  うをぉー!!!
    うをぉー!!!(湧き上がる  うをぉー!!!(湧き上がる  うをぉー!!!


「ご一同のご静聴を願うものでR!」


  しっーー。。。(静まり返る  しっーー。。。(静まり返る  しっーー。。。
       しっーー。。。 (静まり返る  しっーー。。。 (静まり返る
     しっーー。。。 (静まり返る  しっーー。。。 (静まり返る
しっーー。。。(静まり返る  しっーー。。。(静まり返る  しっーー。。。
    しっーー。。。(静まり返る  しっーー。。。(静まり返る  しっーー。。。









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