不思議の泉

不思議の泉

33.烏族の勇者たち

33.烏族の勇者たち



ひそひそ、と、潜む、ひそひひ、と、密かな、緋の条約。
    Escape from the unfairness.
逃亡の幇助者は、烏の濡れ羽。
潜伏の協力者は、烏の濡れ羽。
    そして、、、


「実に憤怒やるかたない条約の締結を迫られたのです。
 魔法の森そのものの権利移譲など、言語道断です。」


兄弟の再会、    歓びは 核心の影に
三兄弟の再会、    歓びは 塗り込められて


「調印しなけれは国王を拉致する、と使者が言ってきたのです。
 その窮地を救ってくれたのは、烏族です。
 異空間の穴に呑まれそうになった国王を救出し、
 国王の危機を私に知らせてくれました。
 魔法の森に潜伏できたのも、彼らのおかげです。」


幇助者は、血の制裁。
惨劇は、谷を赤い涙で染めて。


「早く策を講じなければないのですが、
 魔法の森の精霊たちが言うには、
 異空間の覇権者のハートに
 光の妖精の羽で作った秘薬を妖精が塗布しなければ
 惨劇は続くと。」


囚われのカゴは、光の妖精たちの啜り泣き。
異空間の闇のマントは、あまりに強靭で。


「精霊たちが光の妖精たちを呼び寄せようとしたのですが、
 一足遅れでした。
 すでに光の妖精たちは異空間に捕らえられて
 魔法の森にはもういなくなっていました。
 ですが、ここで待っていれば希望の灯が訪れると、言われて。」




領主の話に耳を傾けていましたが、
キャンドルの妖精は、
若い物書きの肩からテーブルに降り立ち。
一瞬の変態 Day Light を見せてこう言いました。


「私の本体は光と灯のダブル妖精なんです。
 それにしても変だわ・・・、彼らは光の妖精族を恐れているはずなのに。
 でも捕獲作戦に出たとすれば、きっと特殊なマントの製造に成功したんだわ。
 ともかく、精霊たちに会わせていただけませんか?」.





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