島流れ者 - 悪意なき本音

島流れ者 - 悪意なき本音

2003.12.19
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いや~、本当に久しぶりの日記だ。前回の日記から、なんと17日も経ってしまったとは、自分でも信じがたい。無職生活が10ヶ月ほど続くと、フルタイムで働くとこんなに自分の時間がなくなるとは、と改めて思い知らされる。特に、車で一時間と言う、ここアメリカにしては長い通勤時間(日本では当たり前だが)を毎日しているせいか、一日一日が、瞬きするぐらいの速さで進んでいるような錯覚を覚える。

11月の終わりから始めた短期の仕事が、あっという間に三週間を向かえた。今勤めている会社のこの部署は前回の日記に書いたように、2月の中半にクローズする予定が、いろんなうわさが飛び交い、1月中半でか、もしくは今年中にクローズされるとも言われている。そんな中、誰もが次の仕事を探すのに躍起になっており、毎週のように誰かの最終日を祝っての昼食会が開かれている。他聞に漏れず、単なる短期の仕事で入っている私もその波に乗って、(もうすでにその波にのって一年近くなるが)安定した本職探しに躍起である。

ここ最近不思議なことに、あちこちから面接に来てくれと電話があり、たったの二週間の間に四つの面接に加え、地元の市の仕事の筆記試験だの何だのと不思議なくらい忙しくなってきた。過去のなが~い無職生活の中で、一番面接で忙しいのは今ではないかと言うくらい。不思議なもんである。多分、今まではあまりにも何もしないで家でうらうらと仕事探し以外は何もすることなく過ごしていたのと違って、短期とはいえ、取り合えず仕事を8時間毎日していると言うだけで、私自身の自分に対する自信と言うものが戻ってきたから、それが表に表れて、こういった面接のチャンスがどんどん訪れてきたのだと思う。また、面接に行った際も、不思議なことに、自分が面接官に向かって自信を持ってアピールすることが出来ているように思う。これは本当に天と地の違いだ。その証拠に、実はこの数ヶ月の間に一度もこれと言った気に入った会社が表れなかったのにもかかわらず、結構気に入った会社が出てくるようになり、その中から幾つか招待されるようになった。が、しかし、まだ自分の最低条件、賃金、雇用体勢などを満たした会社が見つかっておらず、断ってはいるが。それにしても、今まではそこまでも行きつがず、とてもイライラしている自分がいた。多分私の日記をしばらく読んでいてくれている方々はそれに気づいているであろうが...

それはともかくとして、今日はいつもの‘仕事から疲れてぐったり、星をボーっと眺める以外は何もしたくないモード’と、打って変わってなんだかアップビートの状態で、久しぶりに友達に電話を掛け捲って散々長話をして近況報告をした。今週に二つ面接を受けた会社に関してどちらを取るか迷っているところだが、これに関していいアドバイスをくれそうな、以前に勤めていた会社の、とても尊敬しているボスに相談を求めて電話をしたのを皮切りに、この国での友達はそれほど多くないが、ロスアンジェルス近郊に住んでいる日本人の、Mちゃんとは、インスタントメールで、また、学校に行っていたときに知り合ったオランダ人の友達とは電話で、約一時間半づつ、なが~~~~い話をした。それからまだ話したりなくて、日本に住んでいる高校時代の親友に電話を掛けた。彼女は小さい子供を三人抱えているので、私の思うように長話をすることが出来ないが、それでも私からの電話には、特別扱いしてくれているようで、かれこれ一時間近く話していたかもしれない。(ワイン二杯飲んでいい気分になっているのでこの時間はちょっと定かでないが...)そうして話しているうちに、なんだか不思議な感覚、これは多分、外国に住んでいる日本人の皆さんが少なくとも一回は経験しているであろう物を改めて感じた。

それは、自分が酔っているにもかかわらず、ちゃんと話しているということ。(まずお断りとして、日本の皆さん、消して自慢しているとかそういった偏見を持たないでください。今から話すことは私自身の体験上、妙に思ったことを述べているだけで、変な優越感に浸っているんではありませんので!!)多分この感覚は、外国語を話している人にとっては良くあることだが、電話で話をするということは、突然、何千、いや、何千キロとは離れた日本に降り立って全く違った言葉を話し出すということ。こうやって酒に弱い私でも、ちゃんと日本語?で話しているという事。

実は、ここアメリカに二回目に住み始めたばかりの一年間は、なるべく日本語を使わずに英語を上達させようと必死になっていたために、せっかく学校で知り合った日本人に対しても、英語をちゃんとマスターするまでは、極力英語を使いたいので、英語で話していいか?と断ってから付き合いを始めていた。今考えるととっても変な決まりを自分で作ったもんだと笑ってしまうけど、その頃は必死に英語をマスターしようと思って、日本人の付き合いは二の次にしていた。

丁度その頃知り合った、アメリカ人の旦那さんと、子供を二人抱えた日本人女性と友達になった。彼女に対しても例外なく、初めの段階で英語でコミュニケーションをとってもいいかと断った後で、付き合いが始まった。彼女はそんな私の英語をマスターしたいという必死な思いを理解してくれて、日本人同士でありながらも英語で会話をするという変わった付き合いが始まった。今考えるととっても変な関係だったが、心の広い彼女は私の事を理解してくれていた。

そんな彼女がある時ふとこんなことを言った。“私、ここにきてかれこれ7年ほどなるけど、やっぱり付き合う友達は日本人が一番良く理解し会えるし、信頼できる。話す言葉もやっぱり日本語が一番。だから最近ではもっぱら日本語で喋れる友達を知らず知らずに探しているのよね~。”

その頃は私はまだアメリカに来て半年しか経っておらず、英語をマスターするのに躍起になっていたために、彼女の言っている事があまりピンと来なかった。それが、このアメリカに住み始めて7年目を迎えて彼女の意味していたことがようやく分かってきたのだ。これは自分でも大きな変化である。

彼女の言っていることは本当にもっともなことで、やっぱり何年外国に住んでも日本人は日本人。いろんな国の人たちと知り合ってもやっぱり自分の国で育った人たちといろんな考え方を分かち合うのはやっぱり日本人が一番理解し会えるように思う。日本人と全く異なった感覚をもった別の国の出身の人の考え方もやはり、私にとっては必要だが、やはり、いざとなったときに100%信用できるのは日本人同士である。

学校に通っていた頃に知り合った数人の友達は、幸いなことに今でもこの国で、しかも同じ南カリフォルニアに住んでいるために、連絡取ることが出来て私は大変幸せ者である。そんな彼女たちをこれからも大切にしていきたいと思う。





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最終更新日  2003.12.20 16:19:16
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