firefly

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魔術師


使用開始当初からこの魔術師が頻出した為、このカードの印象が非常に強く、大きな影響を和泉にもたらしている。


自信に満ち溢れた一人の魔術師が描かれている。魔術師というか、騎士にも見える。
ぴったりとした装飾のない兜、丁度額にかかる部分には「∞」のマークが描かれている。
両手で松明(というかワンドなんだろうなぁ)を持ち、視線はこちらに向いている。
その松明の明かりを喰らおうとするかのように、背後から蛇のようにも見える双角のドラゴンが大きな口を開けているが、彼は全く気にしていない。彼には恐怖心なんてないのだろうか?
とにかく彼は自信たっぷりの表情で問いかける。
「お前に私が扱えるのか?」

彼の前の卓上には、チェス盤と駒(駒はドラゴンだったりする。チェス盤は赤と白で色づけられている)その隣には抱きあう恋人達の小さな白い置物。チェス盤をはさんだ反対には蜜蝋(みつろう)で出来た蝋燭であろうか?その小さな炎の周りには小さな虫が2匹。
ウェイト版の絵柄と比較して察するに、これらは四大を象徴しているんだろうとも思う。
となると、魔術師の手にしているワンドは火で良いとして、恋人達の置物は水だろう。蜜蝋の蝋燭が地で、チェス盤は風を象徴するものと推測される。地と風がちょっと微妙だが、チェス盤は、その盤上の駒の動きを予測したり、計算して動かしたりするという動作から、風を象徴するのではないかと思われる。蜜蝋の方は、残った一つということもあるが、自身の存在により、新たなる効果(この場合は虫を引き寄せるという成果)を生み出すことから地としてもよいのでは、と思う。

このカードの印象は自信、理性・知性、綿密な計画性、成功、高慢、驕り。
ウェイト版と比べ、色調はダークである。(うぐいす色とでもいいましょうか・・・)
落ち着いた印象でもあるが、若々しさというよりは、成熟された落ち着きをも感じる。
可能性というよりは、着実性をも感じる。

思うに、彼は策士なのかもしれない・・・・


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