Word of Mouth

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2026年05月28日
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ふりかけはのりたま、ロリンズはサキコロ。
たぶん日本のジャズファンには、そういう人が多い。
Saxophone Colossus。1956年。ジャズ史に残る名盤。
……なのだけど、「サキソフォン・コロッサス」なんて律儀に全部言っている人を、
俺はあまり見たことがない。
“サキコロ”で通じる。
それくらい、このアルバムは特別だった。
そして、その中心にいた Sonny Rollins が亡くなった。
訃報を知ったあと、最初に聴き返したのは、やっぱり St. Thomas だった。
もっと深刻な演奏もある。
もっと歴史的な録音もある。
でも結局、あの陽気なメロディに戻ってしまう。
ロリンズの音には、ときどき「人生はまだ面白い」と言ってくる感じがあった。
超絶技巧なのに、どこか人懐っこい。
音が歩き、笑い、寄り道する。
ソロを聴いていると、「考えながら散歩している人」に見えてくる瞬間がある。







Sonny Rollins は、ジャズの巨人だった。
でも同時に、橋の上でまで練習してた変な人でもあった。
売れに売れていた時期に活動を休止して、毎日ウィリアムズバーグ橋へ行って吹いていた、
という話は有名だ。
普通なら“求道者伝説”になるところなのに、ロリンズの場合、どこか微笑ましい。
「いや、そこまでやる?」
と、少し笑ってしまう。
でも、その笑ってしまう感じこそ、ロリンズだった気がする。
巨大な存在なのに、ときどき“陽気なおじさん”が顔を出す。
深刻になりきらない。
だから、今聴いても古びないのかもしれない。
これからも誰かが St. Thomas を流し、少し肩の力を抜き、
「ジャズって楽しいな」と思う。
たぶん、その瞬間にロリンズはまだいる。











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最終更新日  2026年05月28日 21時02分55秒
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