Animal Protection
in Australia
すりすり寄ってくるジャスパーの顔を見ながら思う。
こんな可愛いものを、どうして虐待することができるのか???
日本には動物愛護協会なるものがありますが、オーストラリアにはRSPCAという団体があります。RSPCAでは虐待されたり捨てられた動物の保護、飼い主への警告などを行います。
オーストラリアと日本の大きな違いは、動物を虐待した者は刑罰で罰せられると言うこと。時には動物の所有を生涯禁止されることもあります。RSPCAはそういった場合のサポート(証拠を集めるなど)もします。
たとえば、留守の家に犬をつなぎっ放しにするのは動物虐待に値します。特に強い日差し下に置き去りにするとか、きれいな水を与えていないなんていうのはもってのほかです。そういった場合、たいていは近所の人が気づいてRSPCAに通報し、レンジャーが来て飼い主に警告、ひどい場合にはそのまま動物を没収します。アジアから来て間もない人々の場合、犬をつないで飼うのが当たり前になっているので、それでRSPCAが来てしまうということもあるようですが、そういう無知が起因する場合には、警告で済むことがほとんどです。
こういう環境で生活していると、日本に帰った時に童子は悲しくなります。
大多数の家が、動物虐待じゃないか?
クルマの窓を閉め切って、犬をクルマの中に置き去りにするのもNGです。真夏の炎天下で、クルマの窓を閉め切っておくと、その中は何と摂氏100℃ちかくまで暑くなるのだそうです。
先日も馬とポニーのオーナーが、水と餌をきちんと与えなかったということで捕まり、裁判になりました。この時は数千ドルの罰金と馬とポニーの没収。所有権はこの人が「馬とポニーは息子のものである」と言い張ったため、オーナーを特定することができず、動物の所有禁止まではいきませんでした。
もう1つ。ずいぶん前の話ですが。10代の男の子がしたことですが、まず自分の家の飼い犬のボーダーコリーとどこかのピットブルを闘わせました。ピットブルという種類の犬は、闘犬でかなり獰猛な犬です。歯は鋭くあごが強いので、咬むとなかなか離しません。ボーダーコリーはおとなしい、いわゆるファミリードッグなので、もちろん息絶え絶えとなりましたが、まだ生きていました。そこでこの子は友人に頼んで、ボーダーコリーをクルマで2回轢きました。それでもボーダーコリーは死なず、最終的にこの子はレンガで頭を殴りつけて殺しました・・。
このボーダーコリーの苦しみ、痛み、恐怖を考えると、童子の涙はとまりません。
こんな悲痛な恐怖を味わいながら
死ななければならないものは、世の中にはない!!
この少年は捕まりましたが、未成年のため刑務所に入れられることはなく、2年間のコミュニティワークを命ぜられました。コミュニティワークとは、社会のためになる仕事を無料で行うことです。この場合は捨てられたり逃げ出した犬などを留置しておく場所の掃除、動物の世話でした。その後この少年がどうなったかは、わかりません。でも動物の世話をすること、触れ合うことで、動物の痛みもわかるようになったであろうことを祈るのみです。
え? うちのジャスパーくんですか? 彼は当然のごとく、放し飼いです。でも1人でいることを嫌うので、庭でフラフラしてるのはイヤみたい。完全なキッチン・ドッグ(?)と化しています。