~Maiden Of Arcadia~

~Maiden Of Arcadia~

第四編「俯瞰×願望」


俯瞰×願望
~空の流れと時の流れ、そして想いの流星と・・・~


届かない夢に気づいたら そっと手を差し伸べて

少しだけ、少しだけでも

救い出してあげたい


貴方は・・・

そんな権利はない、と

私を笑うでしょうか?

それとも

見知らぬ誰かが 嘲笑ってくれるのでしょうか?


しかし、私は

その差し伸べられた手に

そう、その暖かい手に 救われたのです


もう追憶のものだけど

残り香を頼りに 私はこれからも

その、深遠に眠りし叶を

数多に光を反射する 星たちの偽りの輝きのように

私も朽ち逝く時がくるでしょう


あの暖かい手から

紡がれている私の命

だから、何も後悔などしてはいないのです


だけど、

ただ、一つだけ

ワガママを言いたかった

貴方の・・・

貴方の隣にいたかった


雲の上は 広くて清清しくて

過ぎ行く風は心地よいのです

でも、貴方の胸のような

あの暖かさは微塵もなく

綺麗過ぎる風は 私の心の隙間に入り込み

痛みの元を刺激して

幸福の中に悲しみを生み出すのです


ああ、私は後悔などしていないはずなのに

街の灯を こんなにも

渇望してしまうのは何故なのでしょう?


だんだんと夜という闇が

今日もこの世界を 束の間の永遠のために

覆って行こうとしています


貴方は元気ですか?

風邪などひいていませんか?

悩み事はありませんか?

今日はとても寒い夜になるでしょう


では・・・また明日

貴方が幸福でありますように・・・


清爽と陽炎と暗雲の間から

祈りの終わりに・・・






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