今日の気持ちを短歌におよび短歌鑑賞

今日の気持ちを短歌におよび短歌鑑賞

2012.01.30
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「古今集」(24)


角川書店 窪田章一郎校注

発行 昭和四十八年一月三十日

仮名序(現代語訳)(6)

短歌の発達と現代の状況(4)

 第五には、「ただごと歌」、

いつはりのなき世なりせばいかばかり人のことのはうれしからまし

   (偽りというものが、もし男女の間にないものであったら、どのように、あなたの優し

い約束の言葉がうれしいことでしょう)

というのが当っていよう。

  第六には、「いはひ歌」、

この殿はむべもとみけりさきくさの三つば四つばにとのづくりせり

  (この御殿は、噂に聞いていたように、いかにも豊かに富んでいる。三棟四棟に殿造りを

している。「さきくさの」は、枕詞。「さきくさ」は茎が三つに分かれている草。この

歌は催馬楽の歌詞となっている。)

というのが当っていよう。

 しかし、今の世の中は、昔の真実を重んじた時代とは異なって派手になり、人の心は華美に

なったため、歌もそれにしたがって、浮いた実のない歌、軽い、かりそめの歌のみが現われて

くるので、好色の人の家に、埋れ木のように人には知られず、ひそかにもてあそばれるものと

なって、改まった公の場所には、おもて立って出せるものでもなくなってしまった。


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最終更新日  2012.01.30 06:01:34
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