今日の気持ちを短歌におよび短歌鑑賞

今日の気持ちを短歌におよび短歌鑑賞

2017.08.08
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カテゴリ: 短歌
短歌鑑賞(大伴家持の一首)

振仰(ふりさ)けて若月(みかづき)見れば一目見し人の眉引(まよびき)おもほ
ゆるかも    「万葉集」大伴家持


 月をしみじみ眺めることなどない私です。今日の三日月が新月からの月か、新月

に向かっての月かなど思ったことはありません。まあ、無風流の私をここにもって

くる必要はないでしょう。家持は、満月に向っての若い三日月だと認識していま

す。


まず、初句の遠くを仰ぎ見る動作に、作者のなんらかの心理的な思いを感じまし

た。その思いを持ったまま、二句目の「若月」を「みかづき」とルビを振っていの

を見て、若い頃のなにか感傷のようなものを感じたのです。そして、一目見ただけ

の 人、その人の眉を思い出しているのに驚いたのです。初恋の人なのでしょうか。

一目惚れの人なのでしょうか。それにしても、一目だけで、眉の形を覚えているの

は、家持にとってよほど印象深い人だったのではないでしょうか。


この歌、かなり年輩になってから、若い頃を思い出して作ったように感じました。

ところが、調べてみますと16歳の時の作といいます。満年齢なら15歳かもしれ

ません。たいへん驚きました。​
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最終更新日  2017.08.08 10:07:20
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