7月26日(金)
北原白秋歌集(122)
中公文庫:日本の詩歌9(北原白秋)より
昭和49年十一月十日初版
歌集「白南風」(9)
緑ケ丘新唱(4)
さびさびて今は光らぬ
野稗
の穂親しかりにし人も死にせり
草の穂に移ろひはやき日のあたりこのごろはわれも病みやすくして
菊の花酢にひたしつつうらさぶしかくしつつこそ秋も過ぎなむ
濃き霜の
凍
みてさやけき冬菜畑に朝の響の来つつしづけさ
霜いたる冬の玉菜は
稾
しべにきびしく 結
ひぬその株ごとに
(つづく)
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