2月23(日)
古泉千樫歌集(11)
中公文庫:日本の詩歌6より
昭和五十一年四月十日初版
歌集「屋上の土」(4)
明治四十一年
煙塵
塵
けむるちまたに吾れは 奔
りきぬ君もかなしく出でてきたらむ
古里
を君もたしかに出でたりと思へるものをいまだ 逢
はぬに
相見ねば安からなくに何しつつ君はあるらむいまだ逢はぬに
甕
ふかく 汲
みたる水の 垢
にごりさびしき恋もわれはするかも
うち日さす都に君も出でこしと思ひさだめて今日を待つかも
(つづく)
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