3月26日(木)
一遍上人語録(88)
岩波文庫:昭和60年5月16日発行
巻下(8)
門人伝説(8)
七
又云、「自身現是罪悪生死凡夫、乃至無有出離之縁
《自身は現にこれ罪悪生死の凡夫、ないし出離の縁ある
ことなし》」と信じて、他力に帰する時、種々の生死は
とゞまるなり。いづれの教にも、この位に 入 て 生死を 解
脱
するなり。今の名号は
能所
一体の法なり。
注
他力に帰する時 :自力を放下して、他力浄土の教えに身
をまかせたとき。
いづれの教 :顕教・密教を指す。
能所一体 :能とははたらきかけることで、南無(どうぞ)
と帰命する衆生をいい、所とははたらきかられるもので
阿弥陀仏を指している。即ち南無と阿弥陀仏が、南無阿
弥陀仏において一体となること。
(つづく)
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