6月28日(日)
鈴木菊江さん百歳の短歌(平成29年10月)
(令和2年5月9日百二歳九か月にて亡くなられた
鈴木菊江さんの短歌です)
鈴木さんの百歳と二か月の短歌です。
追悼
賀茂短歌こよなく愛せし師の君のみ魂は輝く大空の星
握る手の何とぬくきよその面のおだやかなりしよ短歌会の日は
手垢のついた歌は詠むなと常云いし言の葉貴し耳に残れる
幾とせを歌会の席心よくあたためくれしご恩忘れまじ
随筆集歌集あまたのたからもの百六年の貴きご生涯
歌評:後藤瑞義
随筆集歌集あまたのたからもの百六歳の貴きご生涯
鈴木菊江
(評)この歌も渡辺つぎさんへの挽歌です。渡辺さんは六十歳で
随筆を学び、日本随筆家協会賞を受賞しており、随筆集も何冊
か出版されています。短歌は七十二歳でわたしたちの賀茂短歌
会に入会され、歌集も何冊か出版しています。「随筆集歌集あま
たのたからもの」は、そのへんのことを歌っているのでしょう。そし
て、その随筆集なり歌集を開きますと渡辺つぎさんの百六歳の貴
きご生涯が詰まっているように思えたのでしょう。「たからもの」と
いう言葉には、渡辺つぎさんが百三歳のとき出版された歌集、「一
日一日(ひとひひとひ)はたからもの」が頭にあったのかもしれま
せん。
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