11月26日(木)
短歌研究新人賞受賞作品第二十二回(昭和54年)
阿木津英「紫木蓮まで」(2)
風蹴りてスカートの裾広くゆく 尊 ばれたる女はありや
雲雀啼く春の野にきてくぐもれるこころをひたに延べむかわれは
尿 臭き父のかたえを離れきて桜のもとに跼まりおりぬ
公園の石椅子の上に自らを欺くごとく物食うべおり
川沿いの空の桜を仰ぎおり重量感なきからだ運びて
(つづく)
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