1月25日(火)
長塚 節集(18)
中公文庫:日本の詩歌3より
昭和五十年九月十日初版
明治三十七年(6)
夏季雑詠(2)
やまべといふうをの肉も骨も一つにやはらかなるは五月雨
のふりいづるまのことなり
鬼怒 川 の 堤 におふる 水蝋樹 はなにさきけりやまべとる 頃
やまべは網してとり、鯔は糸垂れてとる
忍冬 の花さきひさに鬼怒川にぼら釣る人の 泛 けそめし見ゆ
即事
鬼怒川の高瀬のぼり帆ふくかぜは 樗 の花を揺らがして吹く
(つづく)
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