1月25日(火)
短歌入門(今からはじめる人のための)(24)(抜粋)
岡井隆著 昭和23年9月25日発行
初句と結句(1)
けふもまたこころの 鉦 をうち 鳴 しうち鳴らしつつあくがれて行く
幾山河越えさり行かば寂しさの終てなむ国ぞ今日も旅ゆく
初句と結句
けふもまた……あくがれて行く
幾山河……今日も旅ゆく
初句:はじめにあらわれる詩句、そこに大きな意味があります。
初句と結句を辻褄をあわせてはいけないということです。
牧水の歌も決して辻褄をあわせようとしては、いないはずです。
それでいて、なんとなく調和されている。それは初句が結句を呼び
よせると思っていいでしょう。無意識のうちに、初句と結句が呼応
しているのです。
初句の一歩の踏み出しにはじまり、行くところまで行き、結句で自
分に帰ってくる。そんな関係が大事なポイントです。
(つづく)
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