1月29日(土)
昭和萬葉集(巻十一)(316)(昭和三十年~三十一年の作品)
講談社行(昭和 55 年)
Ⅳ(51)
愛と死(39)
父を偲ぶ(2)
清水房雄
思ふさま生きしと思ふ父の遺書に長き苦しみといふ語ありにき
木村玄外
朱を好み用ひし父の面影が朱を練り合せをれば浮かび来
武川忠一
亡き父の 遺物 をわが着て着古せば妻は裁ちおり子のものとして
日根野直芳
朝鮮より移したる連翹をわが花と愛でにしものを父はいまさず
石岡義太郎
錆ふきし 鑿 を 砥 にあて惜しみをり父在りし日のことのさまざま
(つづく)
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