☆じゃがべぇ~(^_-)-☆

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《1》榎田の最初の嘘

《1》榎田の最初の嘘(仮説)

2008年2月26日アスワンロイヤルホテル(165ページ)

 昇平の部屋のテレビで伊野部の死の事を始めた知ったのは、昇平、光葉、榎田、園咲、辰平の5人。

 このとき榎田が語ったスープレックスクルーズのラウンジでベリーダンスショーのあとに伊野部に掛かってきた電話についての描写には嘘があります。

 この時の榎田の描写のキーになる表現は『緊張した受け答え』と『慌てて出て行った』の2点で、このうちの

 『緊張した受け答え』が嘘であり
 『慌てて出て行った』は真であるわけです。

 この昇平の部屋にいた5人の内、伊野部の電話を受けたのを目撃したのは榎田と光葉だけです。

 ダンスフロアーで踊っているときに伊野部への電話を目撃した光葉は、この榎田の発言に記憶を誘導されたのです。

 光葉のいたダンスフロアーという離れた位置からでも電話を切ってから『慌てて出て行った』様子は見えてたかも知れないけど『緊張した受け答え』までも感じたとするのは疑わしいです。

 榎田の発言によって光葉の意識の中で『慌てて出て行った』と『緊張した受け答え』がリンクしてしまったと思われます。

 さらに榎田は、他の3人昇平、園咲、辰平は伊野部が電話を受けたのを見てないから、その事を知っている光葉にだけに「伊野部の携帯からビバルディが聴こえて来た時から伊野部さんは何やら緊張してたよね…」という意味合いの記憶誘導をしたと思われます。

 光葉の証言に嘘があれば、捜査の撹乱にもなると考えたのでしょう。

(2009年3月2日更新)


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