僕の生きてた生きてる生きる道

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その11

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「 時には子どものリズムに合わせ見みましょう 」  小さな子育入門 11

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4、もっとほめましょう


 私は、親が自分の子どもをほめる姿を見ることが、少ないです。「先生、うちの子はここがまだ出来ていないので大丈夫でしょうか。」とか「先生、うちの子はだらしなくて困ります。」と言う親がいます。どうも親は、子どもの良い点より欠点を見つけることの方が得意なようです。


 人間誰しも、欠点はあるのです。欠点のない人は、不完全な人でないかと思います。欠点や、出来ないことがあって人間は人間らしく生きられるのです。それらは決して恥ずかしいことではありません。


 私達は、人の欠点を探すのがとても上手です。それに反して良いところを見つけるのは、苦手なのです。自分の子どもに対しても、そうであることが多いように思います。自分の子どもですから、欠点を見つけることよりも良い点、長所を見つける方が楽しいではありませんか!


 保育園で一番人気のある遊びは、砂山での遊びです。外に出ると小さい子どもも、大きい子どもも砂山に多く集まります(砂場ではないのです。砂山です。)。元気な子どもは、頂上に登っていきます。その手には、水をいっぱい入れたバケツがあるのです。思いっきりバケツから水を流します。水は勢いをつけて流れ下ります。まっすぐに流れ下るのではなく、おもしろいように、くねりながら流れていくのです。


 それを脇で見ている子どもは、流れに沿って水路を作ります。ある子どもは途中に水の貯まる場所を作り、そこに一時水が貯まるようにします。別の子どもはどこからか板を持ってきて、水を止めたり水門のようなものを作ったりします。そうして、そこに一つの水の流れが出来てくるのです。


 これを作るには、一人では出来ないのです。何人かの子ども達が力を合わせ、それぞれ役割分担をして作業をしているのです。その仕事をしている時の顔は真剣そのものです。どのようにしたらより楽しく出来るか、どこに水門を作ると格好良くなるかを無意識のうちに考えながら作業しているのです。もちろん出来上がった時の顔は、晴れ晴れとしています。「先生見て、見て!」と彼らは嬉しさをみんなと分かち合うのです。そこで力を合わせること、協力すること等、多くのことを学ぶのです。本当に誉めてやりたくなります。




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