手ぶらで来た
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「 何も持ってこないで来た・・ 」（手ぶらで来た）
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さて、自分が「生きてたことを考えてみる」ことの初めは、やっぱり「誕生」から始まるかなぁって思いますね。
皆さんは、生まれる前のことを覚えていますか？「そんなの覚えてるはずないじゃん」と思いますか？実は、私もそう思ってたんです。けど、数年前、何かのテレビ番組で、小さい時には何となく覚えてる～っていう特集をしてたのを見たんです。見ましたか？
お腹の中にいたときに聞いた音とか、お母さんの言葉？とか・・。その番組の中で、あるお母さんが自分の子どもに確認のために聞いたら「うん、覚えてるよ。」って子どもが言ってました（医学的にどうなのでしょう？素人なので、間違ってたら教えてください。）。ほぇ～って、不思議に思いました。
日本では中絶されてこの世の中に生まれてくることが出来なかった命が、本当にいっぱいいます。それには様々な事情があったのかもしれません。私の知人でもその痛みを経験した人がいます。 そんな中で、、自分では生まれてくることも出来なかった命、自分の足で存在を表現することも出来なかった命がいっぱいいます。いっぱいです。存在するか、存在できないか、自分の意思じゃなく決められていく命が、「 今 」もいるんです。
けど、私も、いま読んでいらっしゃるアナタも、生まれてくることができました。自分の足で地上に立って、存在を表現することが出来たのです。そうしてきたんです。これって、スゴイことですよね？そうですよね？
そして、生まれてきたときは何も持たないで生まれてきたのに、今は、沢山のものを持っています。私は、この「 何も持たないで生まれてきた 」っていう言葉が、とっても大切だなぁって思うんです。「 はい、お母さんお土産～ 」とか言って、何か自覚してモノを持ってきた人はいますか？地上で生きるために、ちゃんと計画して預金して生まれてきた人はいますか？・・いないんです。裸で来たんです。こんなとき、裸一丁で・・って言わなかったかな？
とにかく「 何も持たないで生まれてきた 」んですね。「 何にも縛られないで生まれてきた 」んですね。けど、今、周りのモノを見てみてください。いや～・・本当に、モノがいっぱいだぁ。生きてきた道のりで手に入れたいっぱいのモノに、縛られちゃってはいませんか？
ある人は、言いましたよ。「 モノを持てば持つほど、心配が増える 」って・・。なるほどって思いました。新しい車を買ったら、
「 ああ、傷がつかないかなぁ。部品はどうかなぁ。なんか変な音がするけど、大丈夫かなぁ 」
・・もし車に小さい傷が一つでも付こうもんなら、
「 誰がやったんだ・・くそ！俺の車にやったヤツを見つけたらただじゃおかない！ 」
そうイライラしている中で、仕事のミスをして、結局そのイライラの結果が自分に降りかかってきたりして・・なんだかんだと・・結局、モノに人生が縛られてきちゃうんですね。。何も車だけのことじゃないですよ。
今、モノに心が縛られて、疲れちゃってないですか？「生きてきた」一番初めの自分の状態を思うとき、何も持ってないときが、一番身軽だったのかもしれません。生まれて来たときに「何も持ってこないで来た」ことを、思い出す度ごとに、私たちは一つずつ自由にされていくのかもしれませんね。けっこう、生き方が軽くなるかも？です。
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