たけのこ
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「 筍 （たけのこ） 」
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２年前かなぁ、知人の知人のお宅で、筍料理をするというので、たずねて行きました。その方の家は、山のほうにあって、ストレートに言うと「田舎｣なのです。裏山に、筍が生えてるからといって、スコップとかをもって山に入ったんです。そこに、ぴょこんっ、ぴょこんって、顔を出している筍がいくつもありました。
はじめての筍掘り、疲れちゃったですけど、取れたての筍、筍の刺身・・う～ん、美味しかった！
５月の竹林にはいると、ふかぶかとした枯れ落ち葉の間から、筍の穂先が頭を出しているのを見たことがありますか？中には、枯れ葉をはくと、存在感のある若い筍が胸を張っている時がありますよね。
そして、見上げると、食べるヤツだけじゃなくって、なが～い竹が生い茂っているのを見るんですね。なかなか、堂々としていて立派ですよね。
筍って、伸びるにつれて節をつくるんですね。この「節」を人生に当てはめると、それは生きてた人生の辛い時だったかもしれません。あの苦しみの時だったかもしれません。あの時の病気のことだったかも・・誰かとの別れ、涙したあの経験・・、「節」ってそういう人生の辛い時なのかも知れない。
けど、その苦しみ、悲しみに耐えると、またすっと背丈が伸びるんですね。
「生きてたこと」の中には、人によって様々な道のりがありました。けど、その「節」その「節」、ちゃんと生きてたんです。そして、自分では分からないかもしれないけど、ちゃんと「節」がついて、自分では気付いていないかもしれないけど、ちゃんと強くなってるんです。
あなたは簡単に倒れるような人じゃないですよ。だって、いっぱい「節」があるでしょ？ちゃんと｢ 強く 」なっていますよ。
「竹に雪折れなし」って言うそうです。どんなに重い雪を身に背負っても、倒れそうで倒れない「 しなやかさ 」もあるんですね。｢ 強さ ｣と共に「 しなやかさ 」。だからね、時には、重さのままに傾いてもいいですよ。けど、あなたが作ってきた｢節」はけっこう強いですから、大丈夫だと思います。
筍を見るたびに、生きてたことを思い出します。そして、なんか小さな勇気がもらえそうです。
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