ロード OF ジョリー

ロード OF ジョリー

剣道について


剣道は、20数年間の中で、約5年ほどしていた。
まずは高校の3年間。
学校案内のパンフレットの中で、白い袴に防具をつけて竹刀でさばきあっている、女子二名の姿にあこがれてしまったのだ。
「おお、かっこええわ~」
ただそれだけで、私は即入部した。

初めは筋トレと、竹刀で素振りばかりだった。
でも、中学でも帰宅部で、運動らしい運動をしていなかったためか、勉強が終わって運動した後の晩御飯は、とてもおいしかった。
1ヶ月素振りを続け、ようやく防具をつけさせてもらえるようになった。
・・・・・だが、私の「うきうき剣道ライフ」はそこまでだった気がする。
見た目の凛々しさとは裏腹に、あの防具をつけての稽古は、
ただひたすら辛いだけだった。
夏は暑い
冬は寒い
足の皮はズルむけ
練習中は酸素不足で倒れそうになる
その時私は思ったものだ
~水鳥は、優雅に水辺を泳いでいる。しかし水面下では、水上の静からは想像もつかないほど、せわしなく足を動かして泳いでいるのだ~

でも今思えば、高校3年間のクラブ活動は、本当に楽しかった。
段なんてむりかな~と思っていた自分が、一度昇段審査で落ちてから、猛練習して段位を取得できた。
上下関係の何たるかも学んだ。
姿勢もよくなった(おまけかな)

それからはしばらく竹刀を置いていたが、二年後、社会に出て、再び剣の道に進むことになった。
今度はもう、本当にうまい大人ばかりを相手にすることになった。
でも、続けてマイナスになることなんかない様で、いよいよ弐段を取得した。
スポーツや運動とは縁のない私が唯一楽しんで出来たのが剣道だった気がする。
楽しいとは無論、厳しさや辛さの中に何かを見出す楽しさのことだが。
だから、最近になって、剣の道に再び足を踏み入れたくなっているのだ。


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