観空

Sep 1, 2019
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​​​​​我が道場では初心者が来ると皆から引っ張りだこになります.(笑).

何故か?

1)_何も知らないから変な癖が無い_
2)_偏見が無いから自由に掴む,攻撃してくる_
3)_体の中がバラバラで繋がってない_

これがとても素晴らしいんです.

熟練者側として大東流の身体が作れてないと初心者には技がかからない んです.

数年でも武術や体術をやった事がある人だと体内にそれなりの繋がりが出来てしまっているから大東流の技で自由を奪うのは楽なのです.

でもね,

初心者さんが攻撃してくると,腕だけとか手だけ,で 攻撃/掴みが体幹と全く繋がってない んですよ.

だから 触れた瞬間に_初心者さんの体内を強制的に全部繋げなきゃならない_,しかも_初心者さんが気づかない様に_ です.

熟練者として体内に空き(スキ)が一切無ければ,繋がった瞬間,初心者さんの体内の空きも全て無くなります. しかし こちらの体内に少しでも力みや間違った弛緩による空きがあれば....その空きが初心者の身体に反映されます

つまり, ​初心者の身体はこちらの熟練度を_嘘偽り無く示してくれる_非常に有り難い存在​​ なのです.

そしてこちらが繋がる度に_初心者の身体_は無意識に体内の繋がりというものを習得していく.数週間もすると体内に繋がりが勝手に出来てしまうので,そうなるともう初心者を自らの空きを知るための試験に使えません.

だから私達の道場では初心者が初心者である最初の数週間は熟練者が群がるのです.

もちろんその間

_攻撃の仕方_や_掴み方_は一切指導しません.

得難い宝物,これ以上無い試金石,を壊すような真似

はできませんから.



どんなに長い年数修練しててもね,そしてどれだけ段位もってようが,

それこそ一流派のトップであっても,繋がる,という感覚や,繋がっても体内の空きが一切無い身体の必要性を知らなければ,初心者に技は使えません.

...だから多くの道場では初心者にまず_掴み方_攻撃の仕方_を教えるんですよねぇ...初心者に腕をしっかりと一定の形に固定して肩まで動かない掴み方をすれば刃物を防げるとかなんとか理由をつけて(実際は無理ですけどね,そんな止め方したら直ぐに刺されちゃう). んでもって手から肩まで初心者さんが固めてくれてるもんだから,ちょっと繋がるだけで技はそれなりに掛ける事が可能になる...

初心者に技をかける事が出来ないのは恥..というエゴ/我があるからなんでしょうね.

というか指導者たるもの誰にでも技を掛ける事が出来なければならない...というのを_間違った方向で_発揮しちゃった結果,_技を掛け易くなるように_ 指導という”注文” を生徒や弟子に強要してるんだろうな,と思いますね.  (意識的にやってるならまだ良いけど,自覚ナシでやってるならもう救いようが無い).

​​誰にでも技を掛けるようになる為には_技が効かない相手を変えず,相手に注文を出さず_に,こちらが技を使えるように精進するしか無い​​

のにね.





初心者相手に失敗する.

それは我々からしたらトンデモなく幸運な事です.

だってそこから自らを変化させ,更新し,更に上を目指す為の指針を得る事が出来るのですから.




我々の師は未だに_技を掛ける事が出来ない_相手に巡り合うととても喜びます.技をしっかりと掛ける事が可能になるまでその方を_使います(笑)_.

そして我々が弟子として彼の技を途中で止める事が出来るとそれはもう狂喜乱舞しますよ.

例えそれが千人単位での見物客がいる演武場であってもです.

それを知っているから我々は師に恥をかかせないように_常に全力で師に対抗しています_.師の技に少しでも空きがあれば動きすらしませんし,逆に師を落とそうとします.

師は失敗を恐れない.だから私達も失敗を恐れない.

謙虚とかそういうのじゃ無くて,_失敗せずに進展は無い_事を我々は熟知しているからです.

_完成してる_と錯覚したら,というか_完成形でなければならない_と思い込んだら,そこで成長は止まります からね...






...来週は「大東流と痛み」 について.​ ​​ ​​​​





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Last updated  Sep 1, 2019 01:33:34 PM
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