進学塾キャラベル 西東京市 都立自校作成・難関私立高校受験

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2014年05月02日
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受験は、その子の人生を左右します。入る高校によって、その後の人生が大きく変わります。高校時代に出来た友人とは一生付き合っていくかもしれませんし、もしかしたらそこで出会った人と結婚することもあるかもしれません。

また、通う高校によって、3年後の大学受験結果も変わることでしょう。その大学受験結果は将来の就職先や生涯年収にも繋がります。

「高校入試は通過点」とはよく言われますが、しかし「されど高校受験」です。子供の人生を左右することなので、採点には細心の注意を払ってほしいものです。



今回の採点ミスは荻窪高校が事の発端でした。荻窪高校で新入生の学力を把握するために入試答案を調べたところ、採点ミスが発覚したそうです。そこで、他の高校でも再調査となり、100件を超える採点ミスが見つかったのです。


もちろん、人間のやることですからミスはでるでしょう。そして、 あまりにもミスを許さない姿勢は、かえって負の効果を生むことさえあります(数学のケアレスミスも同様です) 。先日、JTBの社員が、岐阜県立高校の遠足で使用するバスの手配ミスを隠すため、遠足中止を求める手紙を学校に届けたという事件がありました。この事件は、当該社員の対応にも問題はありますし、JTB社内でチェック機能が働いていないという問題もあります。しかし、 何より私が問題だと感じたのは、ミスを許さないJTBの社風です 。きっとバスの手配ミスを上司に言い出せないような風土がJTBにはあったのでしょう。

「ミスを許さないという姿勢も、行き過ぎると良くない」という例です。それはJTBの社員のように「隠蔽体質」を生み出すからです。今回の都立高校の採点ミスも、決して容認できることではありませんが、隠蔽されるよりは数倍良かったと言えます。実際、知り合いの都立高校教員に聞いたところ、「荻窪高校も余計なことしてくれたよな・・・」という発言をした教員もいたということです。実際は、採点ミス139件というのは氷山の一角であり、過去にも相当数の採点ミスがあったのでしょう。そして、 そのミスを隠蔽する風土が都立高校内には今まであった と想像できます。


とにかく大切なことは、「ミスは起こるもの」と考え、ミスが起こらない「仕組み作り」を行うことです。

真っ先に浮かぶ案は、入試日と合格発表日の感覚をもう少し長めに取ることです。お隣の神奈川県立入試では、入試日と合格発表日の間が2週間近く空いています。さすがに空けすぎだとは思いますが、採点ミスが起こるよりは良いのかもしれません。

今春の都立入試は、東京マラソンが2/23に行われた関係で、例年23日に実施されていた入試が翌日の24日にスライドしました。しかし、発表日は例年通り28日。そのため、採点期間が1日短縮されてしまったのです。この時期は、都立高校側も大学受験生の指導や学年末試験の準備で忙しい時期です。その時期に高校受験の採点が入ってくるのですから、おそらく採点作業は急ピッチで行われたいたことが容易に予想されます。その結果が今回の採点ミスです。

ですから、現状よりも、入試日と合格発表日の感覚を空けるというのが真っ先に浮かぶ対応策でしょう。


なお、入試日を「これ以上前(2/23以前)」に持ってくることはできません。そうすると私立入試の日程と近づきすぎてしまいますし、埼玉県立の私立入試日程や都内私立の単願推薦の日程とも近づきすぎます。そもそも、都立入試の日程は全国の公立入試でも早い方です。他の道府県では卒業式間近に入試を行っているところもあるのに対し、東京都の中学生は2月で勉強することを止めてしまうのです。それが大学受験時にもマイナスとなります。

したがって、 動かすとすれば合格発表日の方 です。入試日は現状のままで、発表日をもう少し後ろにずらすのです。

ところが、事はそう簡単にいきません 部分を動かすと、常に全体へ影響します 。都立入試の合格発表日を後ろにずらすと様々な問題が生じてくるのです。

たとえば、私立高校の制服採寸や手続き日との兼ね合いです。都立入試発表を待って、私立高校側は一斉に制服採寸や入学手続きを行っています。これらの日程が全て後ろにずれてしまうのです。また、各公立中学校の年間行事予定も大幅に変わってきます。

こうした日程調整は、我 々市民が考えている以上に大変(みたい) です。基本的に彼らは公務員ですから、頭の中はお役所仕事です。都教委を中心として、公立中学校長会、東京都私学組合、都立高校の3者協議会というのがあるのですが、この会議でも毎年日程調整で揉めています。結果的に、この10年間、都立入試日程はほとんど変わらず実施されてきました。都教委が少しでも日程をいじろうとすると、公立中学校長会、東京都私学組合、都立高校のいずれかの団体が強く異を唱えてくるからです。

したがって、「日程を変える」と口では簡単に言えても、入試日や発表日を変えることは実際にはかなり困難が伴います。



2つめの対応策は、開示請求の詳細化です。点数だけを開示している現状の制度をもう少し改革し、答案自体を開示してしまうのです。しかし、こうなると全国で行われている入試制度の根幹を揺るがす改革となります。記述の採点基準含め、多くの異議申し立てがなされる可能性大です。現実的にかなり難しい案でしょう。

3つめは、答案をチェックする第3者機関の設立でしょうか。しかし、これには税金がかかりますし、数年後には都立教員の天下り先になるだけだと思います。別の問題が生じるだけでしょう。






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最終更新日  2014年05月03日 05時38分05秒
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