小春☆日和

小春☆日和

2007/1/14 蔵王

キーワードは38☆in蔵王温泉スキー場

 朝から下界でもうっすら雪の積もるお天気。7時にドジボさんと待ち合わせ,初対面。晴れるといいなぁといいながら,高速で蔵王を目指す。蔵王温泉街もまわってもらい,8時半ごろには,大森ゲレンデ前の駐車場に着いた。

 一日券を買い,リフトに乗り込む。ここはチケットじゃなく,スノーパスというプラスチックのカードを,テポジット1000円で発行している。初めは足慣らし,ドジボさんが地図を開いて場所を説明しながら滑ってくれたので,方向音痴な私も,だいだいどこを滑っているのか意識して滑れた。

大森ゲレンデ から 黒姫ゲレンデ ,そして, 蔵王ロープウェイ山頂線 にて地蔵山頂駅まで上がる。ロープウェイは,ゴンドラのように丸い形をしていたのだが,10人以上乗れる,大きなもの。山頂方面はガスで,どこに行くのやら全く見えない。眼下に広がる木々も,徐々にホワイトアウトしていって,見えなくなる。

 山頂駅は, ものすごい風。しかし,その風と,吹き付ける雪によって,樹氷の基になる 「エビの尻尾」 が,至る所に付いている。もちろん,足下の雪も,発達したエビの尻尾だらけだ。気温が低いので,雪の堅さが初めて体験するものだ。サクッサクッっと,雪を踏みしめる。

お地蔵さん を拝んで行きましょう,と,ドジボさんに連れられて,お地蔵さんのあるところを目指す。視界が悪いので,近付いて説明されるまで分からなかったが,なんと大きなお地蔵さんでしょう。胸まで雪に埋もれ,それでも1mくらい地上から顔をのぞかせている。 まるで大仏様 だ。この前来たときは,もっと下まで見えていたなんてドジボさんがおっしゃっていたが, いったいどのくらいの大きさなのだろう… お賽銭箱の下に,スキー板がついてあるところもまた,スキー場ならではなのだろう

 そして,楽しみにしていた初めての 樹氷 。大きな大きなスノーモンスターに成長していた。しかし, 空も,足下も,空気も,樹氷も,一面真っ白 で,初めはその存在にすら気付かないほどだ。

 モコモコと雪の衣を身にまとったモンスターたちが,一面にいるようだが,近付かないとよく分からない。

 で,近付いてみた。ロープを越えて。すぐさま,ズズッとブーツが沈み込む。いい写真は期待できないが,せっかくなので, ニューカメラで撮影。

樹氷樹氷

↑とりあえず,写っていたか~(^o^)v

 場所は違うが,電線にできた,大蛇の鱗のようなエビの尻尾群。電線の太さが 3倍以上 になっていて,気持ち悪いほどの模様になっている。

ジャンボエビフライ

↑ドジボさん命名,「衣を付けすぎたエビフライ」。

ジャンボエビフライ拡大

↑エビフライ拡大。しっかり,衣が付いているのが分かるでしょう(笑)

ザンゲ坂 も,晴れて樹氷を眺めながら滑れたら...とは思うのだが,それでも近くに見えている樹氷群を見ているだけで,気持ちよく滑ることができる。雪が,下の方はフワフワだったのが,上はサラサラ。にぎっても固まらない。だからこそ,力を入れずに,気持ちよ~く滑ることができるのだ。

パラダイスゲレンデ から 中央ゲレンデ に出て,温泉街にほど近い, 上の台ゲレンデ へ。ここにきて,ようやく,スキー場だということを実感した。

 というのは, 人の多さ 。広いファミリーゲレンデなので,親子連れ,スクールの団体,とにかくたくさんの人で,ゲレンデが色とりどりに飾られている。普段,あまりこういう光景を見ないところで滑っているものだから(笑)。今まで滑ってきたところも,場所によっては全く人のいないところもあり,こんな天気だと, 私は遭難するな... と思うほどだった。下は,ガスも無く,いいスキーコンディションだ。こんなに人がいるわりに,雪も全く悪くない。この緩斜面で回転したら,すんなり360°回れた(笑)。

 この近くに ジャンプ台 があるのだが,見学は,試合を見に来たときにします...(。。;)といっても, 葛西さんが出場するなら,見に来るだろうけど,おそらく,出ないだろうなぁ(>_<)

 ジャンプ台を造るには,山の地形や風向きなど,様々な条件をクリアしなければならないという。しかも,誰でもたくさん利用するというものでもないので(しませんよねぇ?),収入も限られる。だから,うっかり造ることもできないし,維持するためには,大会を誘致しないといけない。しかし,ここのように小さい台だと,大会の規模も小さくなる。それでもここに造った, 蔵王の人はすごいと感心する。

スカイケーブル でまた上に行き, 中央ゲレンデ を少し滑って,11時ごろ昼食にした。およそ2時間半,いろいろな場所に連れて行ってもらったので,かなりの運動量だ。リフトへの連絡がよくないとの通り,歩くことも多い。腕が筋肉痛になるのは必至だ。それでもあまり疲れていないのは,雪がいいからだろう。

片貝トリプル を降りたところにある,ドジボさんオススメの食堂で, 鍋焼きうどんを頼む。立派なエビ天と餅金まで入って,そして,歯ごたえのあるうどんに満足。食事中,外は風が強くなり,ずいぶん吹雪いている様子。再び外に行くのがおっくうになってくる。

鍋焼きうどん ←昼食の鍋焼きうどん

 午前中,蔵王のコースをあらかた紹介していただいたところで,午後はいよいよ, 横倉のカベ,初挑戦 です。とてもドキドキで,直前に滑っていった 百万人ゲレンデ も,百万人滑れるかどうか確認できなかったほど(確認する気があったのか!)。

 ついに来てしまった,もう戻れません,カベの上。 38度かぁ… 。しかし,強がりを言うわけではないけど,見下ろした印象は, さほど怖くはなかった

 よっぽど今まで怖い怖いと思っていたからか,視界が悪くて,あまり斜度を認識できなかったのかf(^_^;) ボコボコしているのはちょっと嫌だけど, 何とか降りられるんじゃ…!

 まぁ,いくら怖くなくても, 華麗に滑り降りられるわけでもなく(T_T) ,とにかく, 降りる,のみ 。1ターンして, 止まって... の繰り返しで。でも~,先日読んだスキー雑誌では, 深雪を滑るときには,確実に止まることのできる技術が必要だ って書いてあったから~…f(^_^;) え?止まれてないでしょ!って突っ込まないように!!

 ドジボさんの滑りには,拍手喝采です( 遠慮がちに していました)! かっこいいなぁ…!本当に。

 体を常にフォールラインに向けておくことで,バランスを崩しても,流されずに次に進める,とか,上体をかぶせ気味にし,ストックを前に出すことで,山側に尻餅をつくことはない,など,いろいろなことを教えてもらった。

 ぜんぜん滑れていない私に,ドジボさんは,問題ない問題ないと,常に励ましてくれる。ありがたいですm(_ _)m

 ここで 面白いこと をしました( わざとじゃありません )。

 必死に少しずつ降りていた私だが,ふとバランスを崩し,頭が谷を向いた状態で転倒,背中で滑り出した。通常なら, ザザ~ッで止まるのだが, さすが38度 。そう簡単には止まらない。雪を崩して滑る滑る...。 このまま,なすすべなく下まで行くしかないのか...との考えが頭をよぎる。 あと何mだ?

 しかし,柔らかい雪がクッションになっているためか,スピードは緩やか。そのため余裕があった。空を向いている足を,何とか谷側に持っていくように 半回転。すると,板が斜面に付いたので,なんとか 止まることができた(!) のだ。自分でも感心するほどの 滑り&復活だった(笑)

 すぐさまドジボさんに,「今のビデオに撮りたかった」と…。私も見てみたかったです! 今日の大賞だ!! g(^o^) 何の自慢にもならないか...。

 そんなこともあったけど,横倉のカベは, いつか,ちゃんと滑り降りられるようになりたい という気持ちにさせてくれるところだった。一人じゃ,ちょこちょこ降りても,転んでも,空しいだけだが,誰かが一緒にいれば,ははっと笑ってごまかすことができるf(^_^;) 精神的に追い込まれずに済むのだ。

 ビデオの話が出たこともあって,自分の滑りを見たことがない私のために,ドジボさんがビデオを撮ってくださった。もちろん, スキーで滑っているビデオである(苦笑)。で, 自分の想像よりは ,よかった♪すごく悪そうなイメージをもっていたので。もちろん,直すべきところはあるのだが,とりあえず,良しとしよう!

 さて,今回は,ずいぶん すっ転んだ。そのほとんどが,不安定になりがちな左足を,コブや雪の塊に引っかけて,バランスを崩し,逆ハの字になり,前に突っ込んでいくものだ。情けなくも,顔から ザザ~っと,ってことがほとんどだった。きっと,アグレッシブに,前に攻めていたのね,なんて自分を慰める。

 まぁ,どれも,午後になってからなので, 疲れが出てきて いたのかとも思う。いつもじゃあり得ないくらい,ロングでも滑ったし,運動量もかなりのものだったが,少々息は上がるものの,全体的な疲れをほとんど感じないで, 楽しく 滑ることができた。雪質のよさに加え,ドジボさんが気を配って休み休み滑ってくださったからだろう。本当に, スキーは楽しいな~ って感じた一日だった。

 2時半ごろに,本日の滑走終了。いろいろなところを滑ったことで, なんとなくうまくなった気のする私です。本当に, へなちょこな私に一日お付き合いいただいて,ありがとうございました☆

 余談だけど,山形蔵王(未だにクセで…)って,リフトに必ずしも係員がいるわけではない。それって,普通なの?今まで,乗り場にも降り場にも係員がいなかったことってないから,かなり驚いた。下の方のリフトにはいるようだけど,上では,降り場の小屋にさえ人が見当たらないことも…おそろしいところだなぁって思いました。



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