・野生の風



書籍名:野生の風
著者名:村山由佳
出版社:集英社


『色に魅せられた染織家・多岐川飛鳥、野生動物のいのちを撮るカメラマン・藤代一馬。
ふたりが出会ったのは、ベルリンの壁崩壊の夜。
運命的な恋の予感はそのまま、アフリカでの再会へと結びつく。
サバンナの大地で燃え上がる愛、官能の炎。
しかし、思いがけない事実が発覚して。。。
運命の出会いから慟哭のラストまで胸を揺さぶる恋愛小説。』




FAVORITE PHRASES

・『今度は、何を織る予定?』
 『サバンナの空よ。七月の朝、六時を十五分ほどまわった頃の』

・『キリストだって、最期には弱音を吐いたわ。一言だけだけれど、知ってる?』
 「・・・エリ・エリ・レマ・サバクタニ(わが神、わが神、どうして私をお見捨てになったのですか)』

・どんなにつらい別れも、やがては毛布のように包み込んで、ほろ苦い思い出にしてくれる
 「時」を味方につける術なら、充分すぎるほど知っている。

・『おかしな言い方だけど、ひと目で君だとわかったよ。会ったこともないはずなのに、
  懐かしくて息がつまりそうだった。その時思った。
  僕らは生まれる前から、今夜、この壁の前で、こんなふうにして出会うことが
  決められていたんだとね。
  その瞬間に、今までに起こった辛いことも、理不尽な経験も、死んだ女房や赤ん坊のことでさえ、
  全部納得できる気がした。
  そうか、すべてがこの時へと向かっていたんだと、そう思えたんだ』

・なりふりかまわぬみっともなさを、自分に許すことができない。
 だから今まで、最後にはいつも一人になるほうを選んできたのだ。

・『自分の幸せを自分が考えてやらないで、誰が考えてくれるって言うんだ?』

・『君はもう少しエゴイストになっていい。僕ほどとは言わないけど』
 『でも、それがほかの人のエゴとぶつかった時は、どうしたらいいの?』
 『まずは譲ることを考えてみる。どうしても譲ることができないものなら、
 自分を優先させてやるしか、仕方がないんじゃないのか?』

・『誇り(プライド)って大事だと思うぜ。自分の内側に向けられている限りはさ』

・『飛ぶ鳥は、ああして風に支えられているのね』
 『それってもちろん、君が鳥で、僕が風ってことだろ?』
 『・・・強い風よ、とても」

・『いつか、風と鳥の話をしたのを覚えてる?君は飛ぶ鳥は風に支えられているんだと言った。
  でも、そうじゃないんだよ。鳥はね。風を抱いているんだ。』


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