オトキチ日記

平壌へ戻る

北朝鮮旅行記2日目

平壌へ戻る

朝鮮の古い民家をそのままホテルにしたところを見学してから平壌に戻ることに。

こんな感じの家が宿泊できるやうになつてゐます。

民族ホテル

下は全体の案内図です。

開城案内図

実際に入つてみましたが、さて、泊まるとなるとどうか、お好きな方はどうぞといふところね。

高速道路を戻る。

途中、例のサービスエリアに寄つた。
折角なので、お土産を買ふ。
が、おつりがない、とのことで(50円)、別にいいと断つたのだが、代りにアイスクリームを
出すとのこと。
4人分のアイスクリームが出てきた。お皿の上にソフトクリームの上だけが載つてゐる感じ。
スプーンで食べます。なんせ暑いのでありがたく頂きましたが、

げ、固い。

カチンコチン。
あらかじめ抽出しておいたソフトクリームを冷凍庫に保管してあつたやうで、固い
の何の。スプーンが刺さらない。

でもまあ、なんとか噛み付いて食べました。冷たいのはたしかで甘さも十分でした。
(後日キムさんが「あのアイスクリームは固かつたですね」と言つたから、北朝鮮
のアイスクリームがすべて作り置きで固いといふことではないみたい)。

休憩中に4人乗りのオートバイが走り去つていくのを見た。
タンクに1人、シートに2人、荷物用の小さなキャリアに1人。
最後尾は軍人さんが乗つてゐた。誰も文句は言はないわね。

また、サイドカーの軍人さん2人が売店に水を買ひに寄つてきたので、サイドカー
を間近に見られたのは嬉しかつた。サイドが2人乗りになつてゐて、3人用のサ
イドカー。カッコイイと思つた。

道路わきでは農耕用の牛の姿多し。
上半身裸で土木作業をしてゐる一群もちらほらと。
牛の栄養状態はどうなのか観察しましたが、草は豊富にあつてむしゃくしゃ食べて
ゐたから格別に悪いといふことはなささう。

車中、キムさんとお話。

「はじめての海外旅行なのでバッグを買つたんですが、派手な柄のはうがいいと本
とかには書いてあるんですね。それでいろいろ見たんですが、ミッキーマウスの柄
があつたんです。でも朝鮮に行くのにミッキーマウスはまづいだらうと、黒いバッグ
にしました」

ハハハとキムさんは笑つて「私、部屋にミッキーマウスありますよ」
「いいんですか?」
「ミニーもありますよ。ミッキーマウスは関係ないぢやないですか?」

朝鮮統一の話をさんざん聞かされてゐたので、こちらかも少し話すことに。

「東ドイツと西ドイツが統一されましたね。しかし東と西とでは経済に格差がありま
した。統一されて西の品物がだあーつと東に入つてきた。東の製品は全く売れなくな
り、東の産業は壊滅しました。では、西はどうだつたか? 東の経済を復興させるた
めに多大な出費をすることになり、こちらも疲弊しました。西も東もどちらにとつて
もマイナスの結果となりました。統一直後はですね」

統一、統一と言つてゐるけど、そのあとのこと考へてゐるの? と暗に言ひたかつた
のですが、キムさんはキョトンとした表情で返答はなし。
経済の側面からの思考といふものがないのかな? と勝手に考へました。

ホテルに着いた。
疲れた。
ひと休みしてから甘肉料理の店に行くことに。

TVでは例のスンニダおばさんが金正日のニュースを5分間ほど。
どうやら毎日のニュースの冒頭で必ず金正日を流してゐるやう。
「今日の将軍さまコーナー」つてところかね。
(但し、内容は「今日の」とは限らない)
どこかを精力的に視察したとか、そんな内容。

さあ、犬を喰ふぞ。


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