オトキチ日記

主体思想塔

北朝鮮旅行記3日目

主体思想塔

3日目。

平壌各所を回つて、冷麺専門店に行き、それから途中、鍾乳洞を見てから妙香山へ行く予定。
別に北朝鮮に来てまで鍾乳洞を見んでもと思つてゐたけど、いやいや、見てよかつた。驚いた。
もちろん鍾乳洞そのものに驚いたわけではない(それは後ほど)。

ホテルの朝、昨日と同じレストランでひとりで朝食。
ホテルは結構な人。たぶん中国人観光客がいちばん多いのだらうけれど、白人もゐるし黒人もゐる。
しかしこのホテルも「建てたときは大したものだつたのだらうけどガタが来てゐる」といふ点では右に同じ。

例へばエレベーター。ガタンガタンと動く。扉が開いても安心はできない。廊下との間に段差がある。やや
あつて段差が収まる。慌てて出ると転びかねない。

主体思想塔、凱旋門、噴水広場、金日成銅像などを回ることに。
キムさんは本日はグレーのスーツでした。李さんは、上下揃ひの黒い涼しげな服。人民服といふのがぴった
りで、事実この服を着てゐる男の人が大変に多い。1/3くらゐか?
それであとでこの服の名前をキムさんに聞いたら「流行りなのでみんな着てゐますが、名前はあつた
かしら」
李さんに聞いたが、特に名前はないとのこと。もちろん着用義務付けとかではなく、流行りで涼しいからみ
んな着てゐるとの答へ。
ただ、この服は黒づくめなので、それに黒いサングラスをかけてゐると(またかけてゐる人が多い)日本で
いへばヤクザ風で、ちと怖い印象です。日本の町でかういふ出でたちの人がゐたら絶対に近づきません。

車のなかから平壌の町並みを撮影。

平壌町並み

<結構人が歩いてゐます>

まづは主体思想塔へ。

主体思想塔

<てつぺんの松明みたいな部分は切れてしまひました>

思想等銅像

<塔の足元にある銅像です>

銅像下から

<この角度で見ると勇壮なポーズであることがお分かりいただけるかと>

思想塔広場像

<思想塔のまわりは広大な広場で彫像が並んでゐます>

この思想塔は頂上近くの展望台に登ることができる。

現地ガイドさんがゐて、この人は日本語が堪能。

尚、行くところ、どこの現地ガイドさんもウェイトレスさんも店員さんも、いはゆる北朝鮮風の美女(また
は少し前までは美女だつた人)揃ひだつたが、ここの現地ガイドさんだけは例外で、太目のをばさんだつた。
むしろなんだかほつとした。

まづは塔の下に世界各国から贈られた石版が埋めこめられてゐてそれの説明。思想塔に対するお祝ひのやう
のものだが、「日本からもたくさん贈られてゐます」とおばさん。「千葉県からも、ここには大阪からも」。

それが下の写真なのですが、

思想塔石版

「千葉県朝鮮問題研究会連絡協議会」
「大阪チュチェ思想研究連絡会」つて、あなた。

どこにあんだよ? そんな集まりが?

日本人は誰も知らねえぞ!

それがまるで千葉県民の総意、大阪府民の総意で贈られたもので、それが各地から贈られてゐるから、まるで
日本国民の総意で贈られてゐるかのやうに得々とおばさんは説明をするんですね。
大きな声で堂々と。

頭がぐらぐらしてきました。


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