オトキチ日記

展望台から

北朝鮮旅行記3日目

展望台から

塔の横の建物から地下に入り、エレベーターで8階に昇る。

エレベーターには

「フ・ス・1・2・3・4・5・6・7・8」の表示が。

その表示を眺めてゐると、自分でも知らぬうちに「フ、ス」と声を出してゐた(らしい)。

するとキムさんがクスクスと笑つた。
「日本人がこのエレベーターに乗ると必ず『フ、ス』と言ひますね」とキムさん。「これは
ハングルの略語で地下の意味です」

パターンに嵌つたわけね。
しかしクスクスと笑ふキムさんがなんとも可愛くて(略)。

展望台からの写真です。

平壌1

<大洞江を挟んで人民大学習堂を見る>


平壌2

<大洞江の塔のある側。南東の方角>


平壌3

<大洞江の塔のある側。北東の方角。茶色く見える建物群は築50年以上。
 老朽化が激しい。建物だけを見ればスラム街のやう>

展望台では現地ガイドのおばさんも説明してくれるし、李さんもキムさんも町並みを眺めながら、
あれはなに、これはなにと説明してくれた。
大洞江を挟んで東側を東平壌、西側を西平壌と呼ぶとのこと。

地下に戻つて休憩室へ。

思想塔地下

<飲み物が飲めて、お土産もあり。例の国旗のバッヂを更に10個買つた>

先に述べたやうにエレベーターには2階から7階もある。
といふことはこの塔の中にも部屋があるということか?

現地ガイドさんに聞くとさうだといふ。ここでは100人くらゐが働いてゐるとのこと。
しかし、窓もなくおそらくは冷房もない部屋で働けるものでもあるまい。塔の中は倉庫の
類ひで、人々は下で働いてゐるのだらうと思つた。

この党は金日成の70歳の誕生日を祝つて作られたとかで、壁の花の彫刻がそれで70箇ある
といふ。
数字に拘るのが好きなのは民族性なのか個人崇拝の極みの現れなのか(といふ疑問はこのあと
もずつと続くことに)。

この現地のガイドのおばさんの最初の話は「日本のマスコミは朝鮮を悪く言ひますよね」だつた。
「実際に見てどうですか?」

説明に入る前振りは「チュチェ思想はご存じですか?」
「はい、知つてゐます」と私。「もちろん深く理解はしてゐませんが、こちらの国で重要な思想
であることは承知してゐます」

こんな問答ばかりしてゐたから疲れたのかな?


© Rakuten Group, Inc.
Create a Mobile Website
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: