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2008.02.09
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カテゴリ: カテゴリ未分類
昨年末から、高炉(=鉄鋼)を取り巻く環境は良くなってきていた。

それは、中国からの鉄鋼の輸出が減少してきていたからである。

その背景には、中国には、地方政府の支援を受けて中小のミルが多数乱立しているところ、
遂に中央政府が重い腰を上げ、中小ミルの再編に乗り出したからである。

以前は、利益が出ていないにもかかわらず、地方政府の支援を受けた中小ミルが、
増産に次ぐ増産で鉄鋼の市況を揺り動かしていた。

しかしながら、増値税還付率の引き下げ等によって輸出が苦しくなってきた。

また、一説には、不動産バブルを押さえるためは鉄鋼の価格を上昇させるのが有効だと見て、
中央政府が中小ミルの再編に乗り出したと見る向きもある。



まぁ、平たく言えば、 鉄鋼の需給環境が良くなってきていた わけで、
新日鉄や住金の株価は、比較的好調に推移していたわけである。

しかーし、ここにきて、1月に 豪州で洪水発生 である。

まぁ、いつものことと言えばいつものことではあるが、
何と 石炭の原産地 で洪水である。

(参考: 出光興産、豪州石炭鉱山が集中豪雨の洪水で操業停止

日本の高炉は、豪州産の石炭を2-3割程度使っているので、鉱山の操業停止はピンチである。

顧客(自動車メーカーなど)に対して商品を切らす訳にはいかないので、
今頃彼らは、世界中から高値で石炭を調達しているはずであり、
収益にとっては極めてネガティブな話である。

遂には、本日の日経朝刊でも、発電用石炭(一般炭)のスポット価格が、
豪州産で130ドルになったと報道している。
年初には90ドルであったにもかかわらず、である。

(参考: 豪州産石炭のチャートと思われる

とすれば、高炉で使われる 強粘結炭 の価格やいかに!?、という状態であって、誠にどうしようもない。



一方、石炭価格上昇の恩恵を受ける企業もいる。

真っ先に思い浮かぶのは、 三菱商事 である。

三菱商事の収益に占める石炭価格の影響は大きいのである。

しかしながら、ここでは、敢えてダークホースを挙げてみたい。

宇部興産 である(笑)

何故かは分からないが、宇部興産は、 石炭輸入販売 をしているのである。

宇部興産にとって原料価格上昇はネガティブではあるが、
一方で、高炉などが石炭調達を焦っていることからすれば、
輸入販売事業は恩恵を受けるのである。

ここに、意外なロングショートの組み合わせがある。





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Last updated  2008.02.09 13:21:11
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