★アバクロ★JuicyCouture★GAP通信★安可愛なアクセ★★かいたんと一緒♪

回想



当時プラーグはそういった乗り物がとても怖かった

自分は意気揚々とバイクに乗るくせに

運転が任せっきりになってしまうジェットコースターが怖かった

でも楽しそうに私の手を引っぱってくれるリクさんに付いて行くがまま

彼と一緒に居られる嬉しさから怖さを押し殺して乗った

高校生の頃、彼と一緒にいられるこんなにも幸せな光景を

果たして思い描くことができたであろうか

『リクさんと一緒だったら、事故にあって死んでもいい』

そう思った

勿論、ジェットコースターは無事に終点にたどり着いた

その後に見た夜のエレクトリカルパレードがとても、とても綺麗だった

christmas

空港での別れ際、彼が私にパレードの時に流れる音楽CDをプレゼントしてくれた

リクさんの方が30分ほど早い飛行機だった

2人は別々の方向へ向かって飛び立って行った

飛行機の中で、プラーグは寂しさから泣いてしまった








京都へ帰ってから毎日そのCDを聴いたものだ

その後、また東京へ行くことがあり

友達と共に行ったディズニーランドで

いつか彼に渡すプレゼントにと

自分とお揃いのミッキーのキーホルダーを買った

会いたい・・・

そう思ってそのキーホルダーを右手に握り締めながらリクさんと電話で話していた







プラーグ:
  『明日。。。明日の寝台で京都へ帰るの。

  もし大丈夫だったら明日ちょっと会えるかな?・・・』

リク:『頑張って仕事早く終わらせるようにするよ。

  そしたら4時間くらいは一緒に居られるな。

  ああでも、あとちょっとしたら忘年会が終わるから

  その後会えるか??』

プラーグ:
  『うん、うん、大丈夫!! でも遅いし寒いよ。大丈夫??』

リク:『だから俺が好きでしてることだからお前は気にするなって』

プラーグ:
  『じゃあ、私からそちらへ行っていい?

  暫くこちらへ帰ってこれないから実家の景色もたっぷり見ておきたいし。』

リク:『おお分かった!! じゃあ○△◇の喫茶店の中で待っててくれ。必ず行くから!! 気をつけて来いよ!!』

プラーグ:
  『うん分かった。じゃあ後でね。早く中に入ってね☆』

リク:『おう!! あっ、俺なあ、あと数年で仕事で独立しようと思ってるんだ

  そしたら関西にも行く事になる』

プラーグ
  『!?』

リク:『そしたら・・・』






どさッ!!

屋根の雪が落ちる音がした

yuki

びっくりしてプラーグは一瞬受話器を落としてしまった

そしてしんしんと降り積もる雪を窓から眺めた

プラーグ
  『今の聞こえた?? ごめん>< 雪が落ちる音でびっくりしちゃった(^^ゞ

  外かなり雪が多くなってきたみたいだよ。

  今から準備していくね。ありがとう。』

そう言って彼との電話を切った

この時はもうすぐ彼と会える嬉しさに舞い上がっていた

その後に起こる悲しい出来事なんて

予期できるわけが無かった




←1つ前へ

≪続く≫


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