こんにちわ♪

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原始と文明/ライフライン




式があり、冬になると食べ物が亡くなっちゃうので、人間は夏の間にせっせと食料をどうにか保存して、寒い冬に備えて蓄えちゃったりすることから保存食が発達してきた。


たとえば、欧州では、ハムとかソーセージ。

これは人間が考え出した、究極のそしてとってもおいしい保存食であろう。


魚食いの日本なんかじゃ、干物とか塩辛とかなんかが発達してきた。

さらに漬物。たくあんとか、韓国なんかじゃキムチだ。

これも究極のそしておいしい保存食だと思う。

ところが、年中無休で夏休みの熱帯地方では、年中無休で何らかのフルーツが取れたり、魚が取れたりするもんだから、保存する必要性がない。

だから北国と違って、こういった保存食の発達はあまり進んでいなかったみたいだ。


ところが、たとえば漁なんかに出ると。


思いもよらず大量だったりしちゃったら。

やっぱりいっぺんに食べきれないよね。

という事で、食べきれない分はできたら保存したい。

でも熱帯という暑い気候では、なかなか保存が難しい。

魚とか干物にしたくて、星といても、すぐにハエさんがやってきて、産卵していっちゃったりするんだ。

ものすごく塩を効かせたところで、それは変わりがない。


そういった時に効果的な保存方法は、燻製なんだ。

干物

原始的な燻製の作り方。ただ煙であぶるだけ。


タンザニア在住中。インド洋に面したとある田舎の村に訪れて泊まった事があったんだけれども。


そのとき、見せていただいた燻製の作り方が上の写真なのだ。


ただ黙々と焚き火に、開きにした魚を木の枝にくっつけて並べてあぶっている。


俺はそんな原始的な作業をただずっと見ていたんだけれども。


その時ふと思った事があった。


う~ん、こうやって文明は発達していくんだなあって。


日本なんかでも、その昔はこういう風な原始的なやり方をやっていたんだと思うんだ。


たとえば、それは食物の保存だけではなくて。


たとえば、江戸時代の飛脚から始まり、郵便が発達し。


そして、電話が発達し、次はファックスで。

そして現在、ITが発達して、一人一台携帯電話なんかを持っちゃったりしている。



ところが、タンザニアでは。


原始時代のまま、時の流れがストップしていたところに。


欧米諸国や、日本から発達した技術がいきなり持ってこられちゃったりしているから、もう混乱が生じるのも無理はないのだ。


まぁ簡単に言えば、原始時代にいきなり、光ファイバーを導入して。

原始人に携帯を持たせているようなもんなのだ。


でもそうしないと、ほかの国についていけない。


たとえば、学校で一人だけ昨夜の番組を見ていなかったら、仲間はずれにされちゃうよね?


だからいやいやでも、見たくなくても、見なくちゃいけないのと一緒なのだ。


それが国際レベルの問題だから深刻だ。


う~ん、ほかの国から仲間はずれにならないように、無理やり慣れない近代文明を使っているタンザニアがある反面。


こうして、今も昔ながらの原始の生活も共存しているタンザニアを見て。


なんとも複雑な思いがしたものでした。


















タンザニア在住中。

そこは日本と違って、全く生活するための。

日本で言うところのライフラインが存在していなかった。
(ちなみに今はだいぶ発展した見たいです。ほんの数年ですが。)


電気、水道、電話線はもちろんの事。

家の中に、蛇口はあったけど、水は出たことが一度もなかった。

濾過機

水はビクトリア湖から汲んでくるため、濾過をしないと汚い。これはその濾過機。
時たま中でおたまじゃくしが泳いでる(笑)


家の中に、蛍光灯もあったけど、外に電柱がなかったよ(笑)


便器も一応水洗式なんだけど、水洗とはいっても違う意味での水洗便所だ(笑)

トイレ

違う意味での水洗便所
手前の桶で水を汲んで、お尻を洗って、流します。


お風呂はどうするかってぇと、水が少ないからバケツいっぱいの水で頭から足の先まで器用に洗うという高度なテクニックを身に付けられる。

ふろば

お風呂場必須のアイテム、バケツと汲みおけ。
限られた水で前身をきれいに洗うのは、非常に高度なテクニックが必要とされます(笑)
最後に体を洗った水も捨てずに、便所の水として再利用。地球に限りなくやさしい生活です(笑)


toile

これトイレです。真ん中にちょこんと穴が開いてるでしょ。そこにまたがって用を足します。
このトイレ、作り方とっても簡単。
1.地面に穴を掘ります。
2.周りを見られないように囲います。
完成!
うんちでいっぱいになったら、また別のをつくればいい。
そこはそのまま土に還ります。
地球に優しいトイレです。



ドラム缶

さらに水はこうしてドラム缶で貯水しておきます。生命あふれる貯水槽。時には小エビが泳いでいたり。


なぜならば、おそらく植民地時代に欧米人が住んでいたと思われるこの俺の屋敷なんだけど。


植民地政策が開放されてからと言うものの、インフラ整備がまるっきり行き届かなくなってしまったからなのだ。


さて、料理をするための台所もあったんだけれども。


煮炊きをするためのコンロなんかが電気が無いからないのだ。


そこで登場するのが写真のケロシンコンロ。
ケロシンストーブ



ケロシン(灯油)を燃料として、火力もなかなかいい優れものだ。

ところが、そのケロシンも入手が不可能となる時期があった。


そういった燃料は、首都からタンクローリーが、走ってやってくるんだけれども。



数週間遅れる事なんてざらにあるのだ。


そうなると、燃料の主役はケロシンから炭に変わる。

炭は、どこでも手に入るポピュラーな燃料なのだ。

炭コンロ

これは、炭コンロ。炭の火力を最大限に生かせる優れものだ。


ただし、炭をおこしてからそして料理なんて事をやっていると。


作り始めてから飯にありつけるまでに数時間と膨大な時間を要する。





kitchen

ママたちは、普通外を台所として使ってます。
なにやら呪術で使いそうなうすなんかも、実は日常道具だったりして(笑)


めちゃくちゃ効率の悪い事この上ないのだが。


もちろん電気もないから夜は真っ暗。
でも、日本人だとどうしても本を読んだりしたくなっちゃう。

そんなときはランプの灯りで。

らんぷ

古典的だけど、非常に重宝したランプ。
アフリカ行くと、みんなから『まぁ、野性的にたくましくなってくるんでしょうね♪』なんて思われがちだが、実はランプの灯りで本を読んだり、いろんな伝染病にかかっちゃったりするから、ひ弱になっちゃうのが真実だ(笑)



そこはアフリカ、笑ってごまかそうぜ。


ムワンザスクマ風の家

これは俺の本宅ではなく、よく診察に行く村で作ってくれた家。
けっこう簡単に建てちゃいます♪
質素ながらも、素敵な別宅。




ムワンザ家から見た景色

雨上がりに外へ出ると、なぜかいつも眩しく見えたこの景色。
また見れる日が来ることを・・。




最後の写真は、俺の家じゃないんだけれども。
タンザニアのとある島に行った時に、そこに住み着いているアメリカ人(タンザニア人ハーフ)が立てたトム・ソーヤ風のおうち。

トムソーヤの家


無人島で暮らしていたってわけじゃないけれど。

素敵な家でした。


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