こんにちわ♪

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フィリピンの中のアフリカ










フィリピンのとある島は、アフリカである。

マニラから飛行機で約1時間。
パラワン島北部に位置するカラウィット島には、シマウマやキリンをはじめ数種のアフリカ原産の野生動物が生息している。

それは、決して動物園ではなく。

野生の状態そのままなんだ。



カラウィット島は、緩やかな丘陵に囲まれた草原が広がる。
シマウマが気ままに草をはみ、インパラの群れが駆け回り、キリンの親子が歩く。

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これはカラウィットのシマウマ。
アフリカではなく、フィリピンの小島だ。

総面積三千七百ヘクタールの島に展開される光景は、フィリピンの小島というより、まさにアフリカ大陸そのものなんだ。


今はむかし。

かの独裁政治を行ったマルコス政権時代。

当時、アフリカでの内戦激化で野生動物が絶滅してしまうことを恐れた国際機関「国際自然保護連合」(IUCN)が、「聖域」を求めて、マルコス政権と協定を結んだのが始まりだった。

動物たちが一時保護されていたケニアと環境が似ていたこの島が保護区として選ばれ、住民を他地域に強制移住させた後、七七年三月にキリン、シマウマ、ガゼル、インパラなど百四頭が運び込まれたという。

天敵となる肉食獣がいないことから自然繁殖が進み、現在は五百頭程度が生息する。また、パラワン島から運ばれたシカ、カラミアンディア(約一千頭)のほか、フィリピン固有の動物も保護されている。アフリカ産とフィリピン産の動物たちが一緒にたわむれる姿は、世界でもここでしか見られない。


『カラウィット島の野生動物は、マルコス一家がハンティングを楽しむために、ばく大な資金を投じ、アフリカから運ばれた』

こんなうわさ話がフィリピン人の間でまことしやかに語り継がれている。

でも実際に、マルコス元大統領は、一度だってハンティングをしたことなどなかった。

これは事実。

マルコス政権のイメージ悪化を狙い、反マルコス派が流したデマが、まことしやかに広まったのではないかと思う。

アメリカの民主主義の風潮に晒されている日本だと。

マルコスは独裁者と悪名のほうが高いけど。

実は結構フィリピンの事を考え、そして活躍していた政治家だったんだ。




















































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