間質性膀胱炎


ここで登場するのが『間質性膀胱炎』という病気です。
「間質性膀胱炎」とは、日本ではまだ知らない医師もいる、いわば「新しい病気」です。
といっても、米国では推定100万人、フィンランドでは10万人中450人の患者さんがいるといわれていて、世界ではそれなりにポピュラーになりつつある病気です。
 間質性膀胱炎の典型的な症状は、
昼夜を問わず、激しい頻尿(おしっこの回数が増える)と尿意切迫感、
そして膀胱や下腹部の痛みです。
症状がふつうの膀胱炎と似ているため、細菌による「急性膀胱炎」と診断されてしまう事が多いそうです。
しかし、薬を飲んでも症状が改善されないので、          
こんどは「心因性瀕尿」(授業中や乗り物の中など、
トイレに行けない状況になると、
強い尿意を感じたりする)と診断される例も少なくないようです。
 また、2001年に定義された「過活動膀胱」
という自覚症状症候群とも症状がとてもよく似ています。
この「過活動膀胱」という症状は、
米国では18歳以上の人口の約16.6%が悩みをかかえています。
しかし、現在「過活動膀胱」と診断されている患者さんの中にも
「間質性膀胱炎」の患者さんが多く含まれているのではないかといわれているそうです。

 「間質性膀胱炎」では、若い患者さんでは痛みをともなわない事が多いそうです。おしっこが非常に近いと感じている方は、次の項目をチェックしてみてください。

 ○おしっこが出始めるまでに時間がかかる。
 ○おしっこの勢いがあまりない。
 ○生理の一週間前に膀胱周辺の痛みが増す。
 ○便秘になると、膀胱や下腹部が痛む。
 ○セックスの時や、その後痛みを感じる。
 ○ある種の飲食物をとったあとに痛みが発生する。
 ○抑うつ症状。

 もちろん実際に病院でちゃんとした検査を受けてみないとわかりませんが、以上の項目に加えて、尿検査で細菌の存在が確認されず、2~3週間にわたって抗生物質による治療をしても効果がない場合は、間質性膀胱炎の可能性が高いそうです。



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